錯覚させる作品
★★☆☆☆
事実誤認が甚だしいので、最初にことわっておきます。武術という伝統、伝承においては、この本で紹介されている、整体的身体調整技巧は、基礎的な知識、情報です。決して特殊なテクニックではありません。こうした武術常識(情報)を知らなければ、この本を正確に評価することはできない、ということです。
この本は、ある種の「武術という伝統の隙間的な作品」といえるでしょう。
武術には「速力」「威力」「制御」が要求されますが、この本の内容を実践しても武術で要求される基本的身体機能(基礎的身体能力)は身につきませんし、ましてレベルアップはありえません。
ただ、無駄、消耗、マゾ的な鍛錬に明け暮れている「燃え尽き症候群」の人間たちには、一石を投じる本ではあります。
とはいっても、鍛錬(工夫)なくしては絶対に進歩上達しないのが武術です。無駄、自虐、消耗、も修練の課程における必要悪として必須不可欠であって、「気軽な練習」などは武術とは無縁の「整体的技巧」「美容体操類」でしかないわけです。武術は「お手軽に」進歩上達するモノではないのです。
科学は宗教じゃありませんから、実験し検討し、再現性を実証する必要があるわけです。新興宗教的にハマッタ、お気楽な信者の信仰告白ばかりでは問題ですから、「一石を投じて」おきます。
体が楽になると、心が楽になる!?
★★★★☆
本屋に行って立ち読みすると、まあ、とにかく、読みやすい。難しくて、読めないっていう部分は、一切無く、「イチロー、マイケルジョーダンなど、超一流選手は、体がリラックスできていて、無駄な力が入ってない。それが、すごい能力を発揮できる理由です」というようなことが、書かれていて、「ほんとかなー?」と思いつつも、購入して、家で、読んでみました。
イラストがあって、分りやすい。体操自体も、めちゃめちゃシンプル。全部で、15くらいの体操が紹介されてて、その中の一つ「魚クネクネ体操」を紹介します。
・海の中をゆうゆうと泳ぐ魚になった気分で「くねくね」と言いながら身体を左右にクネクネさせて背骨から全身をほぐしていきます。
めちゃめちゃ簡単でしょ(笑)?こういう、簡単で、楽な、TVを見ながらできちゃう、体操ばっかです。
感想はというと、体操をはじめて2日目ですが、なんか楽になった感じです。体操も、超、楽だし、続けれそうです。
ちなみに、文章は、分りやすいのですが、退屈だったので、飛ばしました(笑)。巻末の「体操」の紹介だけ読みました。それで十分かな・・・。
もう少し図解が欲しかった
★★★☆☆
中心装置の話や、著者の生い立ちについての話が多く
具体的に体操内容を知りたい方は、著者の別の本の方が
いいかも知れない。
マイナーチェンジ的進化だが価値高し
★★★★★
ゆる体操の図解つきの説明が一番わかりやすい。
すねプラプラ体操(そういう体操があるんです)のやり方が
まちがっていたことに気づかされました。
中身としては、図解のわかりやすさの向上と、体のほぼ全部のそれぞれの
部位に対応したゆる体操を説明していることによって、各人の体調の
違いに合わせた健康づくりがさらにしやすくなっている感を受けました。
これまでの著作の図解には、胃腸や骨盤の部位に対して直に行う
ゆる体操が無かったように思うのですが、今回はそういうところも
しっかり補填されています。
個人的にはそれが嬉しかったです。やっぱり直にそういう不安な部位を
刺激できると安心できますし。
似たような本を乱発し始めたか?と最初は思いましたが、
使いやすさ、読みやすさは後から出ているだけあって良くなっています。
値段も文庫で安いし、コスト・内容両方向上していて
なかなかのお得感あり。
「達人」への道・ゆる体操の入門書
★★★★☆
本書は、こうなれば達人の域に達するとして、中心装置を書くりるするのが大切であると説いている。
その基本をセンターと著者は呼んでいる。センターという意味など皆目わからなかったが、なるほど、そういうものかと読み進めていくと、ピアノを志した方が、日本舞踊で花開いたという話が出ていて、中心装置が働くようになるならば、それは何にでも応用が効くということがわかる。
その中心装置を確立すつ方法がゆる体操の実践である。
本書を読むならば、ゆる体操が実は達人・名人への大切なステップであると判明し、その実践を試みたくなる。
あなたも一緒にゆる体操をしてみませんか?