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スカーペッタ (下) (講談社文庫)

価格: ¥880
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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期待感ゆえの反動 ★★★☆☆
タイトルどおりの感想です。

2年ぶりの検死官シリーズ。
3人称になって、イマイチ…面白くなかったのと、
それゆえの期待感が…ということでの評価です。



〜以下、ネタバレあり〜
現実の世界と同じペースで時間が流れているようで、
2年前(「異邦人」)、ガンだと告白したローズ。
そのローズが…涙

確かそのローズよりさらに10歳くらい年上だと思われるのですが、精神科医のアナ・ゼナーは?
彼女は、先だって、自身の過去(ナチス)に関して話してから、どっかに旅立っちゃいましたが、
結局…??

ルーシーの腫瘍は??

あと、シャンドン兄の件は?
いつか解決して欲しいです。

2年という時間が流れ、その間、メインキャラも変化があった。
その間の心理的描写が細かく描かれているのは結構だけど、
私としては、その時代の最新の科学捜査について描かれるほうが好きです。
「組織を採取して、ゼラチンで固めて、スライスして、試薬をたらし、顕微鏡で見て…」
とか、ボディファームでの観察だとか。
PCメインで追跡したりするのは、読者としてはヒマ。
映像だと楽しいと思うよ(クリミナルマインドのガルシアのやってることって、視的には面白い)
検索したり、復元したりするのは分かるけど…


次作「The Scarpetta Factor」に期待します!
ウィンターさんのレヴューにほぼ全く同感です ★★☆☆☆
これまで親しんできた文体と違った事がかなり個人的には影響しました。何度か読み直したりしないとわからない表現や長年のファンとしてはテンションが下がる箇所がありますが、上巻の後半からはいつものスピードある展開に繋がるので途中で放り出してしまった人でも再度読めば一気に読めます。読み終えたばかりですが、何か読み残した感があるのでもう一度読もうと思います。相原さんの訃報はこちらで知りました。大好きな文体でした。非常に非常に残念です。自作に期待したいです。
ファストフードのような小説。楽しいけれど。そして残念な相原真理子さんの訃報。 ★★☆☆☆
以前の輝きを取り戻した、という言い方は言い過ぎかもしれない。
ただ、前作に比べれば、スカーペッタらしさというか、事件(犯人)を追うスリルを
味わえるつくりにはなっていたかと思う。
たしかに、登場人物がみな、年をとった。
筆致もゆっくりになっているように感じる。
それは訳者が相原さんから変わったことにも原因はあるのかもしれない。
(相原さんは残念ながら、10年1月にお亡くなりになったようです)

また、犯人があきらかになる過程や人物描写が
唐突で、薄いことも気になる。犯人なのかも、と思わせられていた人物も
後半、人の口にはのぼるが、全く登場しなくなってしまうし。

パトリシア・コーンウェルの作品全体に思うことなのだが
抜き書きできるような、ぐっとくるフレーズがない、のだ。残念ながら。
数々のおいしい料理、ワインにかんする言及、
検屍、あるいはPC関連の未知の世界へ、読者を導いてくれる箇所もあるけれども
残る文章がない。
それが、面白いのだけど、楽しみにはできるのだけど、ある意味残らない
いわばファーストフードのような作品。
ときどき無性に食べたく(読みたく)なるのだけれど。
まっていました! ★★★★☆
とにかく、待ちに待っていたという感じで即購入。
訳者が変わったのでどうかな?という心配はありましたが、心配はいらなかったようです。
このシリーズは登場人物同士の背景が最初から読んでいないとわかりにくいので
初めて手にする人には見えにくいかもしれませんね。
久しぶりに会えた登場人物たちのその後は、今後の新たな展開も想像できて
続編が楽しみです。
内容的には、人物の内面が表現され法医学的な詳しい描写が減ったかな?
新年の2日間を文庫上・下でじっくりドキュメントタッチで描いたミステリー ★★★☆☆
パトリシア・コーンウェルの<検屍官>シリーズ第16弾。本書でコーンウェルはヒロインの名前をタイトルに冠す熱の入れようだ。また講談社側も訳出に初めてジェフリー・ディーヴァーの<リンカーン・ライム>シリーズで有名な人気翻訳家池田真紀子を起用、力が入っている。

’08年元旦、新年早々検屍で忙しく働くスカーペッタのもとに、ニューヨークから、前日の大晦日に発生した若い女性の殺人事件で第1発見者で重要参考人とされる青年がスカーペッタが相手でないと何も話さないと、彼女を逆指名する連絡が入る。急ぎボストンから駆けつけるスカーペッタだったが、そこからわずか2日間の、しかもそのほとんどが元旦という、短い時間に、スカーペッタをはじめ、夫のベントン、姪のルーシー、元助手のマリーノ、そしてニューヨークの女性検事バーガーらが、それぞれに活動する姿が文庫上・下巻のほとんどを費やしてじっくりとドキュメンタリータッチで描かれる。

キーとなるのは、ネット上のゴシップサイト<ゴッサム・ガッチャ>に掲載されたスカーペッタの記事や、被害者テリーとくだんの青年オスカーのネット上のやりとりで、ルーシーが解読するこれらの情報が今回はスカーペッタの検屍以上にウエイトを占める。

欲を言えば、このゴシップサイトの影の執筆者や連続殺人事件の真犯人のゆがんだ動機とかパーソナリティが詳しく書き込まれていないことだろうが、シリーズも16作目となり、お馴染みのメンバーたちが、時代の先端をゆく情報ネットの世界に操られながらもそれを紐解いてゆく過程が本書の読みどころなのだろう。

私はこのシリーズは第1作の『検屍官』しか読んでいないので前後の関係やヒストリーは全然承知していなかったが、それでも新年の2日間をこれほど紙面を費やして凝縮して濃密に描ききったコーンウェルのリーダビリティあふれる筆力のまえに思わず一気読みしてしまった。
本 大好き ★★★☆☆
  今 よんでいます
 おもしろいです
  やはり マリーノは。。。
 とってもかわいそう?