これは間違いなくエロゲー最高峰の一つに入るゲームだと思います。
まずエロゲーはノベルゲーだけでダルいと思った方や何のエロゲーから初めていいのか分からない方はまさにぴったりなゲームです。
アニメもOVAでマンガも月刊誌に特別載せただけで、昨今のアレやアレと比べるとぶっちゃけあまりメディア展開してませんが、それでもゲームのシステムやシナリオの質は高く、またエロゲー大手会社で子会社をも持つ"戯画"という会社。ブランドとしても内容の質としても高いゲームです。因みにこれ以前のシリーズが３作ほどあります。エロゲー界では有名なゲームでしょう。
私は最初、ノリ気じゃなかったのですが、進むにつれて明らかになる真実や物語。そして幾千にも張られた伏線･･･正直、コレが明らかになった時は騙された！いい感じに･･･という具合に。更に昨今の体制を風刺しているような寓話的進行や、やる方ない世の中を巡って争われる人間達。これを見たら複雑なシナリオだと感じてしまいそうですが、そうではありません。実際は結構簡易的ですが、何回もやったりしていると徐々に分かり始め、感情移入できるシーンもかなり多いです。
エロもBGMもかなり質が高く、個人的にはエロいエロゲーなんて無いと思っていましたが、改めて見直してみると結構エロかったりと考えています。BGMは特にOPを担当しているKOTOKO氏が歌う「Face to Fact」は最高で、KOTOKOが嫌いだった私がイメージを変え、大好きへと変わったきっかけをくれた曲だったりします。因みに「LAMENT」というI've系サウンドのアルバムに収録されており、またOVA版向けに作られたセルフリミックス版「Face to Fact -Resolution-」（シングル有り）はかなりの傑作で、原曲よりも断然好きだったりします。（正直言うと、どっちも好きですが）
KOTOKO・I've Sound入門にも優しいゲームです。（試聴するべし！）
また一番の中毒性を持つのが戦闘システム。見下ろし視点で決してグラフィックも良くないのですが、操作性がシンプルでグラフィックがシンプルな分軽快に動くシュミクラムを使って展開される仮想ロボット同士のバトルは、慣れてしまって敵を倒す快感・武器を育てる熟練度・奥深いコンボにハマったら最後、あなたもこのゲームの中毒者になります（いい意味で）。シンプルといっても敵の位置や味方の状態によって装着している武器の発動が変わりますので、慣れないうちは戸惑いますが、慣れてくると武器の順序が把握され、手軽に技と技の切り替えで爽快なコンボを生み出せます。慣れなくてもちゃんとトレーニングモードがゲーム中に用意されている上に難易度も設定が可能。VERY EASYなんていう初心者歓迎モードにだって設定できる上に、文句を言う人も咎める人もいない。
質の高いシナリオ（個人的には）と奥深い見下ろし型視点のアクションシューティングのループだけでもう数十時間以上もの大切な時間をこのゲームに費やしました。今でもプレーしており、下手すれば一生お付き合いできるゲームなのかと思うぐらい個人的ですが、最高作だと思います。因みにエロゲーだけでなく、エロと不健全な表現を抜いたPS2移植版・DC版。それにエロゲーには珍しく、エロ・不健全だけを抜いた前者と同様の全年齢版PC用（パンチラすらもなくなっている）もリリースされています。この文面を見て、嘘っぽいと感じる方は是非ともプレー動画を見るか、自分の肌で少しでも体験してみると良いと思います。

名作だと思う。シナリオはかなり良く5人のヒロインを順にクリアしていくごとに物語の謎が明かされ、最後に全てが繋がり明らかになる構成はよくできていて見事。最後は感動や葛藤というものが感じられ、秀逸なゲーム特有の何とも言えない余韻が残る。

サイバーパンクの世界で、仮想空間での戦闘がありやり込み度も最高。単調にならない。初めは結構戦闘画面もシンプルな古いゲームのように見え、あまり良いものに見えなかったし、個人的にゲームのアクション要素を面倒臭く感じてしまう性質なので心配だったが結構良かった。もともと好きな人はもっとはまると思う。

ルートにより軍・テロリスト・警備企業などあらゆる所に所属し、全く別の視点から物語が進んでいく形も個人的には良くワクワクしてプレイできた。ヒロイン達も魅力的だと思う（菊池氏の絵も個人的にはとても好き）。

あと主題歌も最高。KOTOKOファンではないが、主題歌の「Face of Fact」の流れるOPはこの手のゲームのOPでも最高の部類に入ると思う。ゲームをプレイしない人も一度どこかで見ることをおすすめする。BGMはあまり耳に残らなかった。

もし数少ない欠点を挙げるとしたら、キャラ全員をクリアする必要があるので、もし好きでないヒロインキャラがいてもクリアしなくてはならないことかもしれない。

以上より個人的にはこの手のゲームの中では最高の部類に入ると思うし知る人ぞ知る名作だと思う大好きなゲームでおすすめです。

ちなみにプレイする際はキーボードでは厳しいと思うので、ゲームパット（コントローラー）はあった方が断然良いです。私の場合PS1〜3のゲームパットが使える「ELECOM JC-PS101USV USBtoPSゲームパッドコンバータ」を使いました。

本編はね。ま、本編の評価はおいといて。ヘルモードはクリアできんのか?Sランクとか無理っす。製作側の悪意を感じました。パッドを何度投げつけたことか。本当にヘルモード以外はいいですよ。

アクションパートをとってもノベルパートをとっても文句の付けようがありません。
アクションは普通にそれだけのゲームとしても完成度が高いですし、なによりノベルの読み応えはすごいです。

すべてのシナリオでリンクしていて、それぞれに伏線が張り巡らされていて
すべてを終えたときに何か満足感とともに、葛藤のようなものも感じられます。

名作です、アクションも完成度は高いですが難易度は決して高くないので是非みなさんどうぞ！！

このゲーム独自のアクションパートは最高にハマリました。
シナリオのテンポもよく、幾多に分岐するマルチシナリオは
やりこみ要素とマッチしていて、やらされている感が無く飽きません。
音楽もゲームに合っていると思います。

ただし、敵役にひとり、とても鬼畜なキャラがいるので
鬼畜系が苦手な人にはPS2版がオススメです。