「商人は損して得とれ、損と元値で蔵をたて」
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「壺が割れたッてな、
そんな縁起の悪いこと言うもんやおまへんッ
これ割れたんと違います。
数が増えたんですがなッ」
●『つぼ算』より
「アッ、道具屋か。
お月さん見てはねるヤツやな」
●『道具屋』より
「この大きい絵が二十万円で、
なんでこの小さい絵が四十万??」
「アンタ、焼きイモかなんか
買うてんのやないのやさかい、
大きい小さいで値打ちのつくモンやないねん」
●『はてなの茶碗』より
「この丼池の北浜には
橋がない、
昔からない、
いまだにない、
これ一つの不思議」
●『米揚げ笊』より
「ガタガタふるえて、どないしたんやいな?」
「こ、こ、こ、こ」
「ニワトリやがな。はっきりしい」
「こ、こ、高津の富が……」
●『高津の富』より
「どつかれてコブができたら、
身が増えたぐらいに思とらなんだら、
ゼニはたまらん」
●『しまつの極意』より
「誰のおかげで
ここで商売でけてると思てンねん?
一ッぺんそのド頭を、
バーンと胴体へにえこまして、
へその穴から世間のぞかしたろか??」
●『住吉駕籠』より
「も一ッぺん、払わしなはれ。
部屋のすみの方に、まだ厄が残ってまっせ」
●『厄払い』より
『帯久』『商売根問』
『牛の丸薬』計11席