初心者にも優しい電子楽器工作の本
★★★★☆
前半の電子楽器の基礎的な話は、知っている人には「確認」程度の意味しかないと思いますが、電子楽器に興味を持ちはじめたばかりの人には分かりやすくありがたいものだと思います。(ただ、電子楽器を作ろうと思ってこの本を買う人は、この程度の知識はあるのではないかと思いますが…)
実際に電子楽器の作り方が書いてある部分では、「音を出す」ことを中心に、とてもシンプルで分かりやすい電子楽器工作例が示されていて、「こんなもんでいいんだ」という安心感があります。作るのが楽しくなりそうなものが多く、個人的にはとてもおもしろいと思いました。
欲を言えば、ICを使った工作例がほとんどなかったので、もっとたくさん紹介されているとうれしいなぁと思いました。
いい度合い☆☆☆☆+実現性☆
★★★★★
KORG「DS-10」みたいな音楽ガジェットからワンランクアップの人向け。
PC改造用のキットで電子楽器を組むための解説書。
ミュージシャンのインタビューと電子楽器の仕組みと歴史の解説もグッド。
回路の作り方をキレーな写真・図版で見せている。
マザーボードの違い、てか最終的には自分のマシンとの相性。
決めるのは自分で判断せえというオチで終了。
楽器自作・改造のバイブル
★★★★★
近ごろ、学研大人の科学「SX150」や、任天堂DSソフトKORG「DS-10」など、全く楽器や音楽を触れてこなかった人でも楽しい音楽ガジェットが登場しましたが、もう一歩踏み込んで電子楽器の改造や自作にチャレンジしてみたい人に最適です。
僕もSX150を購入して以来、工作欲求が高まり、秋葉原へ行って半田ごてやアンプキットなどを購入しましたが、楽器というアプローチで良書がなく困っていました。
自作楽器や電子楽器の最前線で活躍している方へのインタビューはとても刺激になりますし、電子楽器の仕組み、歴史を易しく紐解いた解説はとても勉強になりました。
実際に回路や作り方を写真・図版を多用して載せているので、自作にチャレンジするハードルを下げてくれたような気がします。