味わい深い名作です
★★★★☆
新作は未見ですが、こちらは非常に味わいのある名作です。サブタイトルに最後の早慶戦とありますが、試合のシーンはなく、その早慶のメンバーたちそれぞれが、様々な背景・思いを抱えながら戦火に飛び込んいく姿をドラマチックに描いています。戦争シーンが全てモノクロの記録映像であるところ(これは別の意味で効果大ですが)など、見方によってはチープな印象もなきにあらずですが、永島敏行ほか若手俳優人たちの決して上手いとは言えない直球演技が、ピュアな戦時下の若者たちにオーバーラップして映画のムードを高めています。静かに盛り上げる音楽もよく、ラストはクサイながらも泣かせてくれます。