クッツェーの講演と、それに応え、さまざまな学問領域の洞察を加えた序文と4つのリフレクションズで構成されているこの本は多少哲学的でもあった。コステロの意見を通じての私の意見は、結局人間はどの動物よりも弱いと言えるかもしれない。それ故、動物のなかでの人間の優位性と、力を誇示しているのかもしれない。それはきっと、他の動物を殺す事や、それらを哀れむという形で表れているだろうという事だ。読んだ後にも考えさせられるとても奥深い作品だ。