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寝盗る女〈上〉 (カナダの文学)

価格: ¥2,625
カテゴリ: 単行本
ブランド: 彩流社
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どうしようもなく周りの人間を不幸にする ★★★★☆
大学教授のトニー、自然雑貨店で働くチャリス、実業家のロズの三人は、学生時代からの知り合いで、タイプは違えど親友同士。三人がレストランで定例の集まりをしていたところに、突然ズィーニアが現れた。死んだはずのズィーニアが、三人の人生をそれぞれに、滅茶苦茶にかき回して去っていったズィーニアがふたたび現れたのだ・・・。

どうしようもなく周りの人間を不幸にせずにいられない人はいつの世にもいて、微妙なバランスの上に成り立っている我々の生を、いとも簡単に破壊してしまう。そんな事態に、我々はどう対処すれば良いのか、そんなことを考えさせられました。いっぽうで、闇が暗ければ暗いほど、光も明るくなる、そんな前向きのメッセージも込めてあるところが、この本のすごいところです。

三人の異なるキャラクターそれぞれの心理に迫り、生きいきと立体感をもって器用に描き分けるアトウッド氏の筆力に脱帽です。読み応えがあります。

かなり長いんですがすぐ読めます ★★★☆☆
上下本で長編で、本だけ見てると躊躇してしまうかもしれません
でもそこは、アトウッドの力量が一気に読ませてくれます
3人の女性が自分の男を友人に寝盗られてしまう
その女性は男性を魂から惚れさせてしまう
自分の彼氏や旦那が魂を奪われてしまうなんて
それも自分の友人にである
この女性たちの苦しみを、寝盗られた経験から生まれた怯えを

異なる女性3人を主人公にしたことで旨く書いてて
読みながらしばし考えにふけったりもしてしまいました
男女が育てていくものは愛なのか、情なのか
心の中で住み続ける存在は恋なのか
登場人物の心の揺れは決して煩わしくもなく
読者を一緒に思考錯誤させます
私達は独りでは生きていけないから一緒に生きる人とどう生きるか

どう生きるかってなかなか難しいんですが・・・