物語の始まりはすべての始まりではないという矛盾
★★★★★
1巻目のパワーが戻ってきた感じがしました。シナリオが拡張されていると思えば、そうではなく。パソコン系のちょっとコアな単語が目に付きましたが、それも雰囲気の一つとして。今回もライターとシナリオのぶつかり合いな感じでした。確かに後もあれば先もある。物語の始まりがその世界の始まりではないという矛盾に対してのアプローチ、面白かったです。
新人にしてはすごい
★★★★☆
3も読みましたがとても安定していて面白いです
もうそろそろ4巻も出るので読ませていただきます
あとがきの「もうこの矢を放ち後は伺うのみ」(うろ覚え)
が気になります後2巻で終わってしまうのでしょうか
軽そうに見えて実はぎりぎりのテ−マ
★★★★★
物語の中の話なのに胸にじんわり来ます。一巻で素直に泣けて、二巻でヒロインの存在の危うさを再確認させられて、この巻ではいよいよスト−リ−(この本に限ってはシナリオ?)の辿り着く先を予見させるテ−マが...
うわ−、思いっきりタブ−に挑戦しそうな気配が出てきましたっ。
ギャルゲ−の常として、最後には個別ル−トにはいるのが特殊なジャンルを除き殆どだそうですが(いや、現実も二股なんかは...)、社会的なモラル上の理由でそういうのが主流であるのが現実だと思います。
が、義姉義妹だろうがハ−レムであろうが果ては近親まで、周りから見た幸せと、当の本人達の幸せとが果たして一致するかどうかはゲ−ムだろうがリアルだろうが当事者になってみなければ分から無い筈。周囲からすれば忌避されるような状況でも、彼らそして彼女らにとっては求めてやまない大切な関係であるという事も事もあり得るのではないだろうか。特に道徳に関してはその時代の為政者の都合によって常識が全く変わるものだから。
ならば...ここはもう、彼女たち皆を幸せにする世界の構築を目指して突っ走って欲しい!
リアルでは禁忌でも、此処は可能性無限大の真世界!是非とも全てが幸せでいられる世界が常識として存在するスト−リ−ワ−ルドを強く希望。
だって、悲しいのはいやですから。
ギャルゲーのヒロインが現実世界に現れたら
★★★★☆
ギャルゲーの世界のヒロインが現実世界にやってきたら…。そんな世界観を描くシリーズの3巻目です。
今回は、春海と夏海がメインです。
本作は、ギャルゲー世界の「設定」がいかに現実世界と合わないか…というギャルゲーへのアンチテーゼのようなシリーズです。学園恋愛モノのギャルゲーをプレイしたことのある人ならば、大概の人は本文を読むとだいたい「あるある、そういうこと」とか「なるほど」と思う事が多いかと思います。
今回は、2人を「家族(姉・妹)」として見ている主人公・武紀に対して、2人のヒロインそれぞれの心が揺れ動きます。加えて「生活費」という現実的な問題が突きつけられ、春海と夏海の「実父」を名乗る男性が登場し、毎度のごとく武紀が悩む…というストーリーです。
そもそも本作がギャルゲーキャラを主題にして書いているので、ストーリーの内容やキャラクターの造形も何となくギャルゲーっぽく映りがちですが、何のことはない、学園恋愛モノのラノベは大概そんなものではないかと思います。
実父の顔を春海が知らなかったのか?という疑問は残りますが、ギャルゲーと現実のギャップについていろいろネタを考え付く作者に敬意を表して★4つ付けます。
主人公がギャルゲーくさすぎ?
★★★★☆
ギャルゲー世界のヒロイン達が現実世界に出てきた第3弾
『ハーレム』の中から一人を選ぶとき、切り捨てられたヒロインの気持ちは・・・
ってワケで、現実ではゲームほど上手くいかない部分がメインかと
ギャルゲーをプレイしたコトがある自分はリアルに納得しながら読めました
巻き起こる問題や背景も2巻ほどメンドウじゃないので、読みやすかったです
もちろん内容は楽しめるコトに変わりないですけどね
ただ、主人公がギャルゲー主人公にありがちな性格設定だったり、
ラストの展開も既存のゲームでよく見られそうなモノだったりと、
現実世界にしてはギャルゲーっぽ過ぎると感じる部分もありました
今回で弓は引き絞ったらしいですし、次からもっと面白くなるコトを期待して☆4つです