おなじみのパターンです
★★★★☆
シリーズの3作目。女に生まれたために結婚の道具としてしか親にみられず、抑圧された人生を送ってきた裕福な伯爵令嬢。
でもその実態は!抑圧されてきたからこそ、自分の夢と希望をしっかり持ちそれをヒーローとの間に実現しようとヒーローをとことん誘惑します。
一方ヒーローはヒロインにメロメロながら、はじめは身分の違いに悩み、その上過去の経験から決して他人のものには手を出さない!とういう信念の狭間で悩み、苦しみます。あとはヒロインの誘惑に負けるヒーローです。
結局親の言いなりになり、公爵との結婚を承諾し、二人に残された時間が当初の思惑よりずいぶんと短くなったのも原因かと思われます。
サスペンス部分は相変わらず深刻でもなく、二人のやり取りが「思い」の世界だけでなく、「言葉」のやり取りも十分にあるので、読みやすかったです。
ただ、1作目と同じよくある「身分違い」の話なので、似たようなフレーズが使われていたように思いますし、個人的には胸キュン度は1作目のほうが多かったです。
脇を固める役者!?も同じで、どこかの大御所と似ているような・・・
この著者が好きな方なら問題ないかとおもいます。2作目ほどHOTな部分はなく、感情勝負!といった感じでしょうか。
がんばれヒロイン!というより、ヒーローの我慢大会!?で最後には男の友情が見られました。
次回作もしっかりと匂わせていて、どこから始まるのかな、とお楽しみもありました。