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日本の15大財閥―現代企業のルーツをひもとく (平凡社新書)

価格: ¥798
カテゴリ: 新書
ブランド: 平凡社
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浅い。 ★★☆☆☆
分析が浅い。
昔の、「新・日本の六大企業集団」の方が、資料は古いがよっぽど参考になる。
たとえば、なくなったとされている「クローバー会」であるが、今も「みどり会」として一応生きている。
それについての言及が一切ない。形骸化しているならそう書いてほしい。
表面上は消えているかに見えるつながりが実はまだ見えないところでつながっているとか、
統合が限定的に見える住友と三井が結構融合しているとか、
仲悪そうに見えるSMBCと住友信託は本当のところはどうなのかとか、
そういう精緻な分析がほしかった。
まあ、全く基礎知識なく、全体像を広く薄く眺めたいという人には、いいかもしれない。

新・日本の六大企業集団 (1983年) (ダイヤモンド現代選書)

日本の財閥についての知識がコンパクトにまとまっているので ★★★★★
1.内容
「戦前に本のおもだった財閥の沿革をなぞり、それら財閥の傘下企業が、戦後、どうなって現在に至ったのか。それを簡便にまとめ」(p15)た本。財閥概念や、本書独特の「15大財閥」の定義など、序章は極めて大事。第1勝以下は、著者の定義に従った、財閥の紹介。「学会の中で「これが財閥だ」とコンセンサスが取れているのは、三井・三菱・住友財閥くらいまで」(p19)ということもあり、三井あたりまでは詳しい。
2.評価
社会科の授業では、p34、35の表に基づいたので、銀行をベースとした章立ての方がわかりやすいとも思ったが、現在の急激な企業再編のもとでは、仕方がないとも思った。それはさておき、財閥の沿革がコンパクトにまとまっており、「へぇ〜」と思う知識も多かったので(こちらが常識を知らないだけかも)、星5つ。
いろんな企業のつながりやルーツがわかっておもしろい ★★★★☆
 まず、財閥ということについてはっきりとした定義がないということに驚いた。戦後の民主化に伴って、GHQにより「財閥解体」が行われたと学校で習ったが……。
 三菱、安田などはよく聞かれる財閥であるが、浅野財閥、大倉財閥などははじめて聞いた。日本経済の歴史のひとつとして勉強になった
企業の家系図みたい ★★★★☆
現在の多くの企業は財閥・企業グループをルーツにしています。

この本はそうした企業の家系図のようなもの。
この企業はこんな成り立ちだったんだ〜、とか財閥と企業グループの違いとかそんなこともわかります。
また財閥でも経営に参加するタイプとあまり参加しない(リーダーは別の人)というケースがあって、その企業グループの特徴を表していたりしてなかなか面白いなと思います。
消化不良 ★★★☆☆
過去の財閥を俯瞰することで現在の企業のルーツを探ることを趣旨とする著書です。

三菱、住友、三井など名前は聞いたことがありましたがどういった経緯で現在に至っているのか知ることができました。

各々の財閥が世界大戦や反動恐慌、財閥解体、ワシントン条約などを経て興亡していく様はドラマティックなものだと感じました。

企業が力を持つために、資本の力や、先見の明、他を凌ぐ技術力、そして人脈がいかに重要であるかを再認識しました。

ただ、企業名や人名が立て続けに出てくるので、ほとんど知識のない状態から読み始めると、ところどころ消化不良になるかと思います。

もう少し財閥の数を絞って、噛み砕いて説明して欲しかったように思います。