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頭がいい人の習慣術―この行動・思考パターンを知れば、あなたは変わる! (KAWADE夢新書)

価格: ¥756
カテゴリ: 新書
ブランド: 河出書房新社
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頭のいい人は説得力もある ★★★★☆
「頭がいい人の文章の書き方」を読んで感心したので、読んでみたのだが、小泉十三さんという人は底知れない人だ。

単に、小泉さんは頭がよいのだ。そしてそれが嫌みでない自然体なので、「頭が良くない」ぼくですら受け入れられるのだ。
そこには妬みもそねみもない、さわやかか読後感だけが残る。

特に参考になるのは、情報収集方法。
割り切る。期限をつける。鵜呑みしない。 うーーん、素晴らしい。

時間習慣はちょっと後付けみたいで説得力が欠ける。
段取り習慣は秀逸。
頭がいい人の習慣 ★★★☆☆
頭がいい人の習慣。印象に残ったのは・・・

・メモをとる→忘れる→あとで見直す。(p19)メモは忘れる為にとる。

・人は、自分が適したことにおいてのみ能力を発揮する。したがって、肝心なのは、能力の欠陥を克服することではなく、何が自分に適しているかを知ることである。(p34)

・ともかく、迷わずに本を買いなさい。本を買って部屋に積んでおくだけで読書のムードが生み出される。外面的なことにはちがいないが、それは大切なことである。(p125)
・読書は基本的に効率が悪い。買った本の中で2〜3割が当たりだがそれで十分である。(p126)

・テレビ番組は一番最初に面白い内容を持ってくるので、そこで面白くなければ番組自体が面白くないと判断できる。(p142)

「買った本の中で2〜3割が当たりでそれで十分である」という内容で以前より軽い気持ちで多くの本を選べるようになりました。
複眼的によくまとめられている。 ★★★★☆
頭がいい人の習慣とはどのようなものか、そのテーマにそって、
的確に引用文献を参照しながら、話を進めている。

思考、読書、情報処理、創造、段取、時間の使い方などの
習慣をそれぞれあげている。
読めば、今日から活かせていける習慣にいくつか出会うと思う。

内容的にも、片寄っていなく、多くの参考文献を参照し、
決して一方からの視点のみで述べているのではなく、複眼的な
主張が感じられる本である。
私大文系数学的別解主義。或いは、「現場主義的地頭力」。 ★★★★☆
4年ほど前に購入したが、著者の小泉氏は、当時まだ、一文と二文に
別れていなかった、早稲田文学部を、恐らく、英数国の三教科で
受験したのではないかと、私は勝手に推測している。

本書に出て来る問題解決の選択方法自体がケース・バイ・ケースだが、
数学の問題で「一番良い解き方」とか「ベストの解法」を求めても、
別に、将来、数学者になる訳ではなく、「大学入試」と言う「現場仕事」での
問題解決が、その時その場で、出来れば良い、と言う考え方であり、
その時その場の「別解が無いか」を常に考えて、兎に角「臨機応変で行こう」
と言った感じの「別解主義」的な思考法である。

『フェルミ推定地頭本』が売れて居る様だが、「現場主義の地頭の良さ」を
求める向きには、此方の本の方を薦める。「シカゴの電柱の数が何本か」等と
考えてみるより、「東京から大阪まで、飛行機で行くか新幹線で行くか」を
徹底した「現場主義」で考えた方が結局、実際のビジネスには役立つだろう。
「後、残り15分しかないぞ。しかし、その場で如何にかしろ!」と言う
ビジネス・シーンの連続に強い者が、中高年層では評価される様に思う。
大学入試の時に「実力以上の力を発揮して受かってしまった」のと
同じ状況が、毎日求められ続けている様なものだから、「大学入試的日常」を
「習慣化」してしまうのが、最も「効率的」である。

・・・例えば大学入試で、フェルミ推定が役立った等
と言う「実体験」を持っている人が現代の日本人の中に
どの程度居るのか、甚だ疑問である。寧ろ
こう言うタイプの「推定能力」と言うのは、
中学受験の算数入試で役立つと思うのだが、
世代的に45歳以上の中高年読者層の中で
中学受験の体験者は、圧倒的少数派であろう。
「老婆心」ながら皆、「間違った本」を読んでいる
様な気もする。そんなんじゃ他人と差が付かない
だろう。ベストセラーで皆が読んでるからって。・・・

後、本書の80点主義と言うのは、早稲田の一文や政経を
数学で受験した時の、得点率で80%と考えた方が良い。「のぐちせんせー」も
出版精神医学の和田医師も、理系だけど「滑り止め受験」か「腕試し受験」で
早稲田の政経を受けていた可能性が大きい。私もそうだったし、当然合格した。
「大学入試数学的な日常」で80点主義を「習慣」にしていたら、もう結果的に
「頭が良くなってしまう」のは、当たり前の事である。

・・・『フェルミ推定本』の編集が出来ないので
此方に書くが、「返答する」のが「推定力」なのに対して
「結果を出す」のが「別解力」と言えよう。
勿論、「返答」は必ずしも「正解」とは、限らないが
「結果」はベストではなくとも、其れなりの「問題の解決・克服」に
為っている。ポイントは、この辺りだと思う。
また、「別解力」の根底に「数学論理」が有るが、
「推定力」は、ある意味で「当てずっぽう」の仮説に基づくものであり、
「算数的」な解法とも言えるだろう。・・・
うまくまとめられている好著 ★★★★☆
 自己啓発本の場合、著者のクセが強く作品に反映されていることがよくあるが、そういった「匂い」がほとんど感じられない。
 この辺は好みの分かれるところかもしれない。カリスマ的な自己啓発本が好きな方もたくさんいるはずだ。
 実際読んでいても「既に実行している」「そんなの当たり前」と思うフレーズも幾つかあったが、章ごとに箇条書きでサマリーを入れるなど、あくまでも読者の頭に入れやすいように工夫がなされていて、とても良い本だと思う。