日本語教育には必須の辞書でしょう。
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外国人に日本語を教えるとき、類義語の意味や用法の違いを教えなくてはならない。しかし、今までの国語辞典ではただ言い換えてあるだけで、その違いがわからなかった。教える方もなんとなく自分の感覚に頼っていたから、いまひとつ自信が持てなかった。この「現代○○用法辞典」のシリーズ(形容詞・副詞・擬音語擬態語)は、類義語との違いをはっきりと比較して厳密に書いてある。まったく同じ例文でそのニュアンスの違いを表す方法など、授業でも使いたいと思った。この「形容詞」では、「もったいない」と「おしい」の違いが非常に明快にわかった。「あたらしい」と「あらた」の違いも、ただ口語と文語の違いではないことに気づいた。