インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

東京伝説―彷徨う街の怖い話 竹書房文庫

価格: ¥580
カテゴリ: 文庫
ブランド: 竹書房
Amazon.co.jpで確認
わびさびなし、普段読書せずテレビばかり見ている人にお勧め ★★★☆☆
●まえふりなしでストレートな展開と生理的嫌悪感に訴える描写、極度に心配性な人が日ごろ潜在的に抱いている恐怖感を顕在化したような話ですので理屈なしで飲み込めます。複線を縦横に張り巡らして最後に炸裂させるようなストーリーが作りづらくなっているようですがこれからはこういうのが主流になってゆくのでしょうか。●一人暮らしを始める前の人が読むにはいい薬になるのではないでしょうか。●治安キャンペーンの一環のような本ですね。人を見たら泥棒と思えという警句を徹底させろということでしょうか。まあ善人が悪人から身を守るのはこういう考えでよろしいのでしょうけれど善人が善人に対して我こそは善人であると証明する手続きのハードルがますます高くなりそう。本書を真に受ける人が増えて一番損するのは悪人ではなく都会でもつながりを持ちたいまっとうな善人と善人のネットワークのような気がします。●明らかに事件として顕在化している話がありますが新聞の記事を紹介するくらいしたらどうでしょう、あそこまで実在性を強調するような書き方をしているのに卑怯です。それを出すのが嫌ならばフィクション性の兆しを文章に織り込むべきでしょう。●他人への懐疑心をもっと抱けとはっぱをかけるような話を集めておきながら自殺者3万人を前書きで嘆き悲しむあたりに偽善を感じます。平和ボケはいい加減にしてもっと世知辛くなれと警告しておきながら世知辛い世を去ろうとする人を忍びなく思うのですか。●精神異常者の話が多いですが個人的にはやっぱり一見常識的な人間が最も怖いような気がします。精神異常者は自己の精神的な闘いで自閉的な疲弊をし他社に肉体的な攻撃を仕掛ける前に斃れます。また妄想にとじこもっていて他者に無関心、これがほとんどです。これに出るような異常者は精神疾患の問題ではないでしょう、病気に罹ろうと罹るまいと彼らの攻撃性はなんら変化ないと思いますよ。
今巻より若干方向転換 ★★★★★
今巻は話題別に風俗、お年寄り、賃貸住宅、ドラッグなどという配列で構成されている。今巻はこれまでのシリーズと少し異なる印象を受けた。それは、おどろおどろしい嫌な描写が少し少なくなり、もっと現実的で現在進行形的な恐怖が全体を支配している印象がある。

例えば、HIVに感染させられた人が無差別にそれをばらまきまくっているいる人がいる、ラーメン屋のスープの成分から人の胎盤と猫の成分が検出された、イタ電の主は同じ部屋の中に居たという具合だ。もちろん、おどろおどろしい狂気じみた描写も健在だ。

おどろおどろしさを通り越して、都会の片隅で現在も行われているかも知れない恐怖が数多く描かれている。それらが実話であろうがフィクションであろうが、強い現実感を伴っているところに凄まじい恐怖感がある。著者は現代進行形の現実感という形の新しい境地を開拓しようとしているのではないか。

シリーズ中、東京伝説というタイトルが最もマッチする。
いい意味でいつもどおり。 ★★★★★
待ちに待った東京伝説シリーズの最新刊。これからもどんどん回を
重ねていくのでしょう。
著者が、前書きで最近は心霊的な話よりもこちらの類の話の方をよく
聞くようになった、と書いていますが、昨今の事件を見ていると、
本当にその通りなんだろうと思います。
本書も、「いつもどおり」の読後の後味の悪さを引きずることが
できました。いつもどおり、と書きましたが、そう書いている自分自身も結構怖いですね。
そう思ってはいけないのでしょう。否いけないですね。
そう思うだけ、まだ壊れてないかな、と感じました。
酷すぎる…。 ★★★★★
 凄いですね。平山氏、もう戻れないところまで行っている。今回は絶対作り話だろう、と思うものが多いですが、生理的にここまで厭な本は彼の著作でも例を見ない。すさまじい。同シリーズの別の本でかつて本の帯に『人間、壊レタ…』と書いてありましたが、本当にそんな感じ。もうついていけないかも。読者の自分ですが、こんな本を読む人とは友達になりたくない。
いってもどっていってもどると。 ★★★★★
平山夢明氏の東京伝説シリーズ、7冊目。

新刊が出るたびに、衝撃度が跳ね上がっているこのシリーズ。
初っ端からトコトン厭な話が並ぶ。
たまに「どこかで聞いたような」話もあるが、文章の凄まじさで
そんなものは帳消しされる…のは喜んでいいのだろうか?

中盤ぐらいで「ちょっと良い話」が所々に挿入される。
これまでの巻でもこういった話はあった。
一服の清涼剤として、実に上手く機能していた。
が、今回は清涼剤になりきれない。
それほどの破壊力を持った話が大量に収録されているのだ!
内容といい、文章といい、読んだ者を地獄に叩き落とす「本の暴力」である。

恐るべし、平山夢明。

シリーズのファンや平山氏のファンは無条件で必読の一冊。
皆で一緒に地獄へGO。

初めて『東京伝説シリーズ』を読む方にアドバイス。
まずは、最初の「呪われた街」から読んでいくのをお勧めする。
徐々に慣らさないと、酷い目に遭うこと必死。
「それでもいい!」という勇気ある人は「彷徨う街」をどうぞ。

いってもどっていってもどれないかもしれないが。