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すすんでダマされる人たち ネットに潜むカウンターナレッジの危険な罠

価格: ¥1,680
カテゴリ: 単行本
ブランド: 日経BP社
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テーマはいいのだが、文章と最初のつかみが・・・。 ★★★☆☆
テーマはいいし、とりあげる内容も「ザ・シークレット」「ダ・ヴィンチ・コード」
と既知の内容でいいのだが、文章がなじめない。やや堅いのだ。

それにつかみが日本人向けではないように思う。
カウンターナレッジとデマもすんなりはつながらない。

翻訳モノだから、当初の原稿が日本人向けでないのはしょうがないにしても
もう一工夫ほしかった。

自分自身に警鐘を鳴らす、がせネタから身を守る法 ★★★☆☆
原題は「counter-knowledge」。直訳すると「反知識」で、事実らしく見せかけているが、実は根拠のないでたらめ、がせネタのことである。例えばそれは「エイズはCIAが開発した」「9.11にブッシュが関与していた」という類の話で、中には「1421年には既に中国艦隊が米大陸を発見していた」と真面目に論じた本まで出ているとか。で、これらのネタを一流出版社が本や雑誌で紹介したり、政治家が引用したり、芸能人が番組で取り上げたりするうちに事実と信じる人が増え、その結果健康を害したり、金銭的被害に遭う人が出て悲劇が蔓延する。過日マスコミを賑わした「円天」が一つの例だろう。「何でそんな話に騙されるの?」と第三者的には思いがちだが、情報操作のされ方次第でいつ自分がバカを見ないとも限らない。特に権威ある学者や医者が本気でその種のデマに引っかかっていたら、素人がそれに引きずられない様にするのは至難の業かも知れない。
「ザ・シークレット」はガセネタ?! ★★★★☆
9・11テロ陰謀説や、「ザ・シークレット」、数々の代替医療はガセネタだという。

これらのガセネタを完全否定するのはどうかと思うが、いずれにしろ一歩ひいて、自分の頭で考えてみることは必要なことだと思うのです。この本も考えながら読んでみるのもいいかもしれません。溢れる情報の中から選択するのも自分の責任なんだなと。
批判力を養うために ★★★★★
 当時グラハム・ハンコックの「神々の指紋」を夢中になって読んだ私には、この本の内容はまるでシャワーのように頭に入ってきました。鍼灸や漢方の科学的効能も否定するのはどうかとは思いますが、著者の一貫した科学的視点には敬服します。
 今世の中を見回すと、「○○を食べれば長生きする」とか「○○すれば人間関係が良くなる」といった本がたくさんあります。一読に値しないものもありますが、一見するとあたかも科学的に証明されたように錯覚してしまう「偽装本」もあります。
 情報の「量」だけはものすごくある現代、意味ある情報を選択するひとつの指針として一読をおすすめします。
どうして与太話は淘汰できないのか【社会的理由】 ★★★★★
9.11陰謀論、予防注射と自閉症の関係など、有害な与太話が世に蔓延する状況をまとめています。
他にも本書で扱われる与太話は次のようなものが。
・インテリジェント・デザイン説
・イスラム圏における創造説
・アフリカ中心主義
・明代初期の中国が新大陸を発見していた説
・補完代替医療全般

同様の類書と比較すると、個々の与太話の解説やまとめはあまり要領を得ず、それらへのツッコミは
浅い感じで、食い足りない印象が残るのではないかと。
しかしながら、他の類書と比較して特筆すべき点があります。

まず、与太話そのものよりも、それが与太でありながら世の中に蔓延してしまう理由を問題にしている
ところ。さらに、同様に与太が信じられてしまう理由を主題にした他の類書が、いろんな認知バイアス
などの心理的な部分にその理由を求めていたのに対して、本書ではその社会的要因に踏み込んで
いるところ。 とりわけ5章と6章は必読かと思い中。

全面的には展開されていないけれど、例えば以下のような示唆が。
・データと検証を疎かにすることを正当化するポスト・モダニズム
・人種主義という批難を恐れるあまりの、イスラム圏やアフリカ中心主義への検証の鈍さ
・中国人が発見したというデマは、それでも中国人にとって都合が良いこと

上述のような示唆を総合しての、次のようなフレーズや造語は、深いものがあります。
・反体制や反権威が、反知性へと連続している
・デマ産業

出版社の事情など、「デマ産業」に言及した部分は本書の重大な貢献だと思います。うっすら
そうなんじゃないかしら、って思っていても、はっきり「産業」に言及したのは勇気あることだと。

繰り返しますが、全般的に食い足りないものではありますが、与太話が蔓延する社会的要因に踏み
込んでいるところが、本書に他の類書とは違った重要性を与えています。

補足:
大槻教授の解説は読まなくて良いかも