鉄道の絵本です。貨物列車の物語です。色々な貨車が登場します。そして貨車のワム君が、連結されたり、切り離されたりして、旅に出ます。操車場の様子や連結作業などリアルに貨物の様子が描かれます。後半は、一転して、貨物列車が、海底に潜り、貨車から、尾ひれが出て、泳ぎだすという幻想的な風景になります。途中、ハンマーで、こんこんたたく、つねきさんというキツネ顔の鉄道員が出てくるなど、リアルさと日本昔話風幻想が一冊にこめられ、とても面白い絵本でした。鉄道好きな子の夢を広げる絵本だと思います。大変面白い絵本だと思います。

山の駅の引込み線に長いこと置かれたままのワムくん（屋根のある貨物車）。
そのワムくんが見た貨物列車の旅の夢がお話になっています。
連結手のぬきたさん、車輪を点検するつねきさんを交えて、
りんごを載せたワムくんが、ハワムやツムと連結したり離れたりしながら、
最後に見たことの無い貨車に連結されて・・。

そこに至るお話のなかに、歌のような一節があちこちちりばめられています。（実際、楽譜も掲載されています）
そのリズムが読み聞かせをしていて、とても読みやすく、楽しいのです。
語呂がよく覚えやすい文章なので、5歳の息子は3度読み聞かせをしたら、
すっかり暗記して暗誦しています。

ワム、レム、ツム、カサ・・・これら貨物の名前が、
いったい何を意味していたのか、
三十年経ってようやくこの本で知りました(笑)

この本は、図書館ではまり購入。
トーマスが好きな息子なので、貨車も大好きです。
こんなに貨車にも種類があったのかと感心しました。
ワム君の夢のお話で、海の線路にはいると他の貨車は魚に変身！なのにワム君は脱線・・・。きつねが化けた「つねきさん」やたぬきが化けた「ぬきたさん」もでてきます。

ワム君は「ワム９３２８７（くさにはな）」とか、他の貨車のことも記号と番号をあだ名にしているので、ちょっと二才児には難しいので、絵に合せて簡単に補足してお話を楽しくしているのが現状です。
おまけに「国鉄」とでてくるので時代を感じます。
でも、息子はワム君と一緒に旅をして楽しい気分になるようです。