ぼくとママしかいないみたい、せかいで。
★★★★★
雪って楽しかったり、切なかったり、きれいだったり、時には迷惑だったり、その時々でいろんな感じ方があるものですが、この絵本にはそのすべてが詰まっています。
なにもかも白く覆い尽くす雪が、主人公のうさぎの親子を世界から孤立させた一日。男の子の台詞「ぼくとママしかいないみたい、せかいで。」がとても印象に残ります。
ニューヨークタイムズの2009年の絵本ベスト10に選ばれたほか、オランダでも賞をもらっているそうです。確かにちょっと感傷的で何かを考えさせる感じの終わり方なので、もしかしたら日本よりも海外で評価されやすい(逆に言うと日本の評論家受けはよくない?)作品なのかな、と思いました。でも、酒井さんのほかの作品たちよりキャッチーさはないかもしれないけど、私の中では酒井作品でベスト3に入る絵本です。
ゆきがやんだら
★★★★★
ママと子のやりとりが一歳の息子に読んでいて伝わってる感じがしました。パパのことも忘れず平凡な家族の日常 が描かれていて 読み終わりにほっとする絵本でした。
ゆき
★★★★☆
雪が降って、ママと過ごした一日が
静かに描かれています。
酒井さんの絵は、やっぱり、かわいい。
たまに、絵だけをパラパラと見たりしますが、
今にも動き出しそうなかわいい、うさぎの男の子です。
空気感、質感。
★★★★☆
やっぱうまいなあ、と思う。この空気感と質感!
ゆきの寒さとか、部屋の中の暖かさとか、湿度とか、そういったものが、
えほんを開いたとたんに一瞬で蘇ってくる。
あと、「おかあさん」の大きさとか質感が…!
そんなものを描けるなんて、やっぱりすごいなあと思うのです。
雪が大好きな子どもたちに、オススメ。
最近雪を見てない大人たちにも、オススメ。
母子おそろいの白いマフラー
★★★★★
酒井駒子さんが描く、ある雪の日のうさぎのママと坊やのおはなしです。
朝、目が覚めてあたり一面の銀世界を目にした時って、思いがけないプレゼントをもらったような気分になりますよね。
外に出て雪遊びをしたい子どものわくわくする気持ちと、かわいい坊やに風邪をひかせないようにというママの気持ちがよく表れています。 「ぼくとママしかいないみたい、せかいで。」という一文と、雪の降る中、ベランダに出ているうさぎの母子の絵が印象的です。
部屋にレジャーシートを敷いて、外からとってきた洗面器いっぱいの雪でおままごとをしたこと。
それから、降り積もった雪に、手型、足型、顔型をつけて遊んだことを思い出しました。