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富の未来 下巻

価格: ¥1,995
カテゴリ: 単行本
ブランド: 講談社
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どこかぼんやりして切れ味がない ★★★☆☆
 本書が発刊されたのは2006年で、サブプライムローン問題もリーマンショックも顕在化していない時であるが、本書では既に「世界中の多数の人たちがアメリカの世界支配への懸念を強め、往々にして怒りを募らせている・・・アメリカ国内の制度は危機にあり、第二の波の制度、工業時代の制度が崩壊しかけている」とも明確に指摘している。

 本書の中心的テーマは、次の通り。「工業化の第二の波では経済中心の考え方であったが、第三の知識の重要性が高まる。その結果、経済は大きなシステムの一部という地位に戻り、文化・宗教・倫理なども表舞台に登場する。いま起こっている富の革命が技術の動きのように見えるのは、登場した技術が極端に目立つだけで、第三の波の革命も文明全体にわたる変化である。我々は、この波に直面している」

 本書には第三の波に関する世界中の知識革命の兆候や実事例が、多数紹介されている。しかしながら、個々の事例を挙げこれに関するコメントをいくら行っても、どこかまとまりを欠き・論理的でない印象が残る。おそらく、筆者が、本当の意味の経済学者や経営学者でないせいかもしれない。この点で、全体として本書の指摘や言わんとすることが、どこかぼんやりして切れ味がないことが非常に残念である。
すばらしい ★★★★★

これは素晴らしい一冊であり、
この本に出会えたことを感謝している。

私が最も感銘を受けたのは、
経済(書籍の言葉を使えば“富の流れ”)の普遍的要素を
余すところなく記述している点である。

ゆえに上・下巻と若干長くなるのは仕方がなかろう。

しかし読みやすい。
理由は2つだ。

1.コンテンツはMECEそのものであり、
外国作品特有の、“同じことの繰り返し感”を
私は覚えなかった。

2.翻訳がすばらしい。読みやすい。
私も翻訳者を称えたい。

経済に対して私のような初心者から、
上級者まで、幅広く楽しめるのではないだろうか。
次の節目を予兆させるような下巻 ★★★☆☆
富の未来の上下巻の下巻. 上巻では今まで起こってきたことをまとめて
いるが,下巻では未来への予兆を扱っている.

まずは,上巻での結論のひとつである「富」が知識に基づくものへと
変遷しているとの結論を受けて,「富」自身も変わってきていること.
つまり,富は文明により左右されるし,文面をも左右することが
下巻の主題のように思える.
 上巻に引き続き,資本主義と貧困をふたたび取り上げ,最後に各国の
変化の予兆をまとめている.

最後に環境問題をはじめとして,色々な問題が世紀末を迎えている現在,
悲観論だけでは何も生み出さないことを述べて終わっている.
次の波は来ていることはわかるものの,何がパラダイムチェンジしているかわからない.
上巻のわかりやすさに比べて,読み手の私自身が息切れをしてしまった下巻でした.
購入の価値あり ★★★★★
非常にためになりました。
本作を書くに当たっての準備資料を想像したら気絶しそうになります。
本巻には日本、中国、韓国についての各章があり、何度も読みました。

世界情勢を統一的にとらえる-これからどうなるのか? ★★★★☆
おもしろい。これが正直な読後感です。

下記のような多様なことを扱っており、世界情勢を考える上で、一つの視点を与えてくれます。お勧めです。

1)年金制度を取り巻く財政難、教育現場と時代要求の不一致、政治機構の硬直化、価値観の多様性と頽廃、これは、日本のマスコミに取り上げられる、日本の問題です。トフラーによれば、アメリカも、まったく同じ状況であることを見事に描いています。

2)経済活動におけるITの果たす役割とそれがもたらす大きな変革、実体貨幣からバーチャル貨幣への移行。新しい富の予感。

3)同じく、世界が、貧困社会から抜け出せる可能性を示唆し、中国、インド、Euの果たす役割の重要性や問題点を浮き彫りにしています。またこれらの国にと関わる日本を含めた先進国の状況も分析しています。

4)そして、國を越えた新しい視点として、宗教やNGOのことについても議論しています。最近のイスラム教社会とキリスト教社会の対立という視点、グリーンピースなどの行為とその反響など、改めて、その流れが実感できた気がしました。

*最後に、翻訳者に拍手*