なぞなぞ
価格: ¥2,700
羅針盤、ROVO、MOSTなどのバンドで活躍する関西の奇才、山本精一のソロ名義作で、全曲がギター弾き語りの作品だ。といっても、たとえば羅針盤のような叙情的ポップスとはまったく異なり、山本のスカムな変人ぶりが炸裂するアルバムになっている。「シャケが2匹でB1からエスカレーター乗り継いで」「私のたぬきはよいたぬき」といったストレンジな言葉が歌詞に頻発する。演奏にしてもただの伴奏ではなく、急激に展開が変わったり、やおら轟音ノイズ・ギターがあったりとやりたい放題。こうしたぶっ飛んだ変態性こそ山本の本質であり、彼の最もコアな部分が表現された作品といえる。(小山 守)