『荒野の用心棒』でマカロニ・ウェスタン・ブームを巻き起こし、以後も常にアメリカへのオマージュを捧げ続けてきたイタリア人監督セルジオ・レオーネが、10年の歳月をかけて完成させた壮大なアメリカ叙事詩であり、彼の遺作ともなった名作。1920年代から60年代にかけて、ニューヨークのユダヤ移民の子どもたちが自衛のためギャング団を組織し、やがて崩壊していくさまを、少年期、青年期、老年期と3つの時空を交錯させながら描いていく。
ロバート・デ・ニーロをはじめとするキャスト陣の名演、エンニオ・モリコーネの哀切極まる秀逸な音楽、そしてあくまでも男同士の友情と裏切りにこだわり続ける徹底したレオーネ演出の妙。また、現在を嫌い過去を好み続けたというレオーネ監督の強固な意志は、一番新しい時代(60年代)に「イエスタディ(昨日)」を流すという手法からも容易にうかがえよう。(的田也寸志)
「いつか」劇場で観てみたい
★★★★★
今回はじめて観ました。
…続けて4時間みるのは、やはり難しいので、ちょっとずつ何日かで。
でも、途切れとぎれに見ても、すぐ作品の世界に戻ることができました。
全てが素晴らしい!ストーリーも音楽も(音楽はTVのちょっとした場面でBGMとして、よく使われていますね)
デ・ニーロをはじめ、どの役者さんも素敵(特にデ・ニーロの少年時代を演じた方…表情とか目線がそのままでした)
どんなに文字を重ねても言い尽くせません。また時間を作って(しばらく時間をおいて)是非また観ます!!
Once Upon a Time...
★★★★★
久しぶりに見返してみた。
やはり素晴らしい映画だ。
思わず、レビューを書き込んでしまった。
幼きジェニファー・コネリーの肖像
★★★★★
内容はいわずもがな
『ビューティフル・マインド』、『そんな彼なら捨てちゃえば?』の
ジェニファー・コネリーが演ずる、幼少時代のデボラがとにかく可憐。
気品に満ちたレオーネの淡い色調の画面の中で
その顔立ちの美しさは一際精彩を放っている。
映画を愛する全ての人へ
★★★★★
世界の映画史の頂に燦然と輝く名作です。
自分自身も見てて「終わらないでくれ」と思った数少ない映画です。
完全版は監督や役者がこの作品の出来や意味を知って欲しいと切望してた
本来の編集で構成されてます。
絵画のような街並み
一度聴いたら生涯忘れる事の無い音楽
デニーロの物静かな中に今にも壊れそうな危うさも秘めた演技
生い立ちや時代に翻弄されながらも「生きる」という目的で結ばれる絆
自衛の為の襲撃と報復
張り裂けんばかりの激愛ゆえの過ちと裏切り
静かなる結末
答を教えないエンディング
甘く、激しく、裏切り、輝き、消える
この映画には「映画」が「映画」である全てがあります。
ラストシーンの意味を知った時は衝撃でしたが
その間のベルベットで出来た大河のような物語が心を掴んで離しません。
全ての映画ファンにオススメします。
デニーロファンですが・・・
★★★★★
この作品を初めてみたのは、もう十何年も前になるのかな・・ビデオで。その時はまったく面白くなくて、何の印象もなかった。今思えばあれが噂の勝手に編集されてズタボロになったバージョンだったのかな?それとも僕がガキだっただけか・・。DVDになり、デニーロファンの僕は即購入し、観る。すばらしい!の一言。以前観た時とは全くの別物を観ているようだった。おもいっきり平たくいうと、悪ガキ4人組がギャングになりのしあがり、没落するといったストーリー。4人のうちの2人、デニーロとジェームズ・ウッズの愛憎にも似た感情の表現がすばらしい。ウッズのデニーロへの視線が恋人への嫉妬の様にもみえて、そこまで深い友情だからこそ修正しがたい深い溝を作りだしたのかと思える。
デニーロファンとしては彼のすばらしさはゆうまでもないが、ジェームズ・ウッズの上手さは特筆すべきものがある。彼なくしてこの作品はない。