2度見はいけません
★★★☆☆
天才物理学者VS天才数学者の心理戦。
もう、この作品は2回繰り返して観てしまうと話しの「コア」が見えてしまう。
私的にはかなりガッカリな作品である。
ガリレオ先生が女刑事に言う「愛?そんな非論理的な物の象徴だ」みたいな?
続けて「三角形の面積の公式が底辺×高さ÷愛だったら?」
答えなんか出ない。
要所要所で必ず出てくる伏線として「問題を作る方が簡単か問題を解く方が簡単か。しかし答えは必ずあるとする」
「この四色問題は美しくない」と言った、一言一言が実に重たい。
世の中には絶対に計算では解けない方程式?が存在すると言う事に気付かされる。
花丘扮する松雪さんは思案の挙げ句に「罪」の重さに石神の「愛」を知る。
石神も完璧な計算の前で「愛」によってそれを崩されてしまう。
物語の答えは始めの数分で出ていたのである。ガリレオ先生は「無言」で立ち去るのみ。・・・だった。
答えの要らない方程式
★★★★★
愛という一つの言葉では説明出来ない理論が此処に在る。
全てを失い、全てを投げ捨てようとした彼に差し出された笑顔。
彼にとって、それは完全なる純愛。
決して、変質的ではなく、無謀ではない愛情の形。
言葉にすること、言い表すことは簡単ではなく、ただ、書き記された彼の希望。
不器用な男の、完全犯罪。
孤独の渦中で見つけた光の中には、あたたかい笑いと声が詰まっていた。
彼はそれを永遠のものにしようとしていただけだった。
自分と言う存在を贄にすることで。
だが、天才は知らなかった。
愛すること、愛したことでの結論を。
完璧な計算を掻き消す、沸き出す涙と情念。
彼が求めていた「美しさ」とは、その先にあったのかもしれない。
2回以上観よう!
★★★★★
この原作はミステリーなんで、ミステリー作品は一度観たらトリックが分かっているから、二回目は面白さが半減しちゃうですよね…普通は。
でもこの作品は違うんです
二回目以降は前はなんともなかったシーンで泣けちゃうんです
容疑者Xの愛がどのシーンにもにじみ出ているからでしょうね
特に山を登頂し終えたときに発した言葉に思わず泣いてしまいました
フジテレビ系は嫌いですが堤真一さんの名演技に敬意を評します
柴咲コウはいらんかったよ
文句なし☆5作品!
★★★★★
私はガリレオを一切観てません。原作もすっ飛ばして、これを見ました。
だから余計良かったのかもしれません。
久々に文句なし☆5の作品を観た気がします。 最近、ピースがばらばらで最後まで全てが納得できないよくわからないのばかり観てたせいかもしれませんが、これはよく練られてて素晴らしいと思いました。多くの台詞にちゃんと隠された意味があり「そういうことだったんだ!」と納得します。
湯川先生と石神2人の静かな掛け合い素晴らしかったです。でもそれだけじゃなく最初の場面、湯川先生が「愛は非論理的」と語ってたけど最後はしっかり「愛」で締めくくってました。松雪さん親子への思いなど含め個人的に後半部分で一気に謎があかされてく形は観てて気持ちいいです。
テーマは推理やトリックの掛け合いだけじゃなく、むしろ悲しくて切ない愛がしっかり描かれてて夢中で観ました。 福山さん、そしてやっぱり堤さんの演技は惹きつけられますね!!
派手な刑事モノじゃない推理映画が好きな方には1度観てほしいです。また2人の関係や揺れる感情、湯川先生の真実を暴いたあとの虚しさなどとても丁寧に作られた作品です!
柴咲コウは脇役に徹してる感じですが、全体で観たらそれでも☆5です。
福山が好きで見ました!
★★★★☆
とにかく福山雅治がカッコイイ!!
福山が大好きなので見ていたガリレオですが、この映画のタイトルにはガリレオの文字がありません!
普通は人気のテレビドラマを映画化させたらそのタイトルを売りにしますが、この映画はそうではないようですね。
制作者の、テレビシリーズで作り上げたノリや雰囲気に甘えずに、しっかりとした映画を作ろうとした意図を感じます。
なので、テレビドラマの時と少し雰囲気が違う作品になっており、ファンとしては、なんかいつもと違うな?と思う所もありました。
でもそのかいあって、ドラマの劇場版というありがちな、安い映画になっておらず、独立した一本の映画としても見られるサスペンス作品になっていると思います。
ちなみに、星4つなのは、楽しめるけど、嗜好品的な作品であるからであり、残念な部分があったからではありません。
テレビドラマのガリレオを見たことがある人も、無い人も、共に楽しめる作品です。