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声に出して読みたい日本語 2

価格: ¥1,365
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 草思社
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   日本語ブームの火つけ役となった一大ベストセラーの続編。今回もジャンルを超えて個性豊かなことばたちが集い、存分に楽しませてくれる。「問われて名乗るもおこがましいが」(河竹黙阿弥「白波五人男」)「イヤサお富、久し振りだなあ」(同「与話情浮名横櫛」)といった歌舞伎の名ぜりふ。「雨ニモマケズ 風ニモマケズ」(宮沢賢治)、「汚れつちまつた悲しみに」(中原中也)のような近代詩。落語や講談。わらべ歌やいろは歌に、「無花果 人参 山椒に 椎茸」「ちゅう、ちゅう、たこ、かい、な」をはじめとする数え歌。俳句や連歌、短歌。蓮如、良寛、柳生宗矩など、その道の達人が残したことば。かと思うと、祝詞や寅さんの口上まで収められている。よくもこれだけ集めたものだ。しばしば見過ごされがちだが、著者の収集力はもっと評価されていい。選別もまた、1つの才能である。選ぶものの鑑識眼と守備範囲の広さが問われる作業だからだ。

   前著と比べて目につくのは、「山のあなたの空遠く 『幸』住むと人のいふ」(カール・ブッセ 上田敏訳「山のあなた」)「秋の日の ヴィオロンの ためいきの」(ヴェルレーヌ 上田訳「落葉」)といった訳詩や翻訳文が大幅に加えられていることだ。翻訳とは、もともと、ことばとことばのぶつかりあいなのだから、研ぎ澄まされた日本語が生まれるのは、むしろ当然だろう。次の機会にはすぐれた翻訳文をもっと紹介してほしいものだ。

   また、「牡丹燈籠」など、おそろしい話ばかりを集めた章もおもしろい趣向といえる。テレビなどでは心霊話が相変わらずの人気だが、力強い日本語だからこそ、より怖い。考えてみれば、「怖い話」こそ、身近な語り物の代表なのだ。この本を片手に、家族が怪談などに興じるようになれば、著者も本望だろう。語られることばが豊かであるということは、人と人との結びつきもまた、豊かであるということかもしれない。生き生きした日本語の数々を見ているうちに、ふとそんな感慨にとゐ

解説ばかりでり本文が短すぎ ★★☆☆☆
好レビューが載っていたのでこれを含めて斎藤 孝さんの音読本を3冊購入したのですが、どれも本文は数行程度で解説の方が長くガッカリしました。
解説は無しか最小限に留めて、もっと名作本文を多く載せて欲しかったです。
これでは1つの作品を読むのに数十秒しかかからず「音読」にならないです、あくまで名作を音読したいのであって解説を読みたい訳ではないので・・・
定番になってほしい ★★★★☆
日本語を声に出す。
単純なことだが楽しい。
声に出すからこそ感じる、
名文のリズム。

そんな基本を気づかせてくれる本書。
リズムごと身につけてしまいたい。
子どもと音読 ★★★★★
個人的に大好きな「私の耳は貝のから」(耳:コクトー)と、
「山のあなたの空遠く」(山のあなた:カール・ブッセ)が収められていたので購入しました。
子どもと音読するのにぴったりです。
(なお、この編者の本には、子ども向け音読シリーズもあります)
最終章「肝を冷やす」は、怖がると思うので読ませるのはまだまだ先ですが
美しい日本語をリズムよく読んでいくのは気持ちのよいものです。

そもそも本書のねらいは、日本語離れしてしまった人々に、
日本語の美しさを再認識してほしいということだと思います。
身近に子どもがいなくても、是非、抑揚をつけて読んでみて欲しいです。
「格調」高く、「性霊」なし。 ★☆☆☆☆
中国の明代後期、後世に「古文辞」派と称されるグループが文壇を席巻していた。
彼らは「文は必ず秦漢、詩は必ず盛唐」に帰れと主張し、その時代の作品を最高のものとした。それは一つの見解としては認められるものだが、問題は彼らが詩文の価値を決定するものを「格調」だと割り切ったことにある。

この格調とは現在の日本での意味とは違う。詩文の形式的な部分を指し、リズム・詩形・修辞などを意味する。そして、彼らは格調の一番高いものが上記の詩文だと規定し、それを忠実に模倣すれば、名詩・名文が書けると主張したのである。

だがよく考えればこの主張がおかしいことはおわかりだろう。当然のことながら、詩文の良否を決定するのは格調ではなく「性霊」(精神・情緒・発想などを指す)であり、模倣では良い作品など作れないという非難がその後の時代にわきおこり、彼らは文学を貶めたとさえ言われ、世の中から消え去った。

なぜ、上記の歴史を例に挙げたのかお分かりだと思うが、本当にこの著者の主張は正しいのだろうか?著者の選んだ名文を暗誦すれば、日本語の理解力が上がるのだろうか?

前著に比べ、目新しさが感じられない!! ★★★★☆
日本語ブームの火付け役となった『声に出して読みたい日本語』のpart2ということもあり、思わず何も考えずに購入してしまった。朗読する文が長くなった以外、特に目新しい部分も感じられないかった。もっと、前著を上回る工夫をしてほしかった。例えば、朗読CDをつける等。

男文字の「漢字」、女文字の「ひらがな」が作り出した世界一美しい日本語。それだけに、日本文学は世界的に見ても、最高峰にあるといえる。厳選されているだけに、本書に収められている文書はどれも朗読・暗誦にはもってこいだ。あとは、ブーム(好評)にのらず、著者の確固たる信念をもって、厳選し、テキストを作り出してほしい。あせらず、いいテキストを作ってほしい。