笑えました
★★★★☆
パスティーシュなのかパロディなのか、微妙なところだと思います。
読み終えた評価はパロディです。
私は「彼が死んだ理由」で星4つをつけました。
(他3篇はまあまあ)
「をいをい、こんなこと書いて良いのかな?」という話で笑ったからです。
ただ残念ながら大爆笑まではいきませんでした。
日本人の書いたものでは「ホームズは女だった」が大爆笑でした。
がっかり
★★☆☆☆
2007年にカッパノベルスとして出たものの文庫化。
もともと雑誌『ジャーロ』に2006-07年に掲載された「彼が死んだ理由」、「最強の男」、「賢者の石」、「英国公使館の謎」の4編をまとめて一冊としたもの。
いずれもホームズもののパスティーシュである。ライヘンバッハの滝でドイルがホームズを殺した真相とか、日本で活躍するホームズとか、それなりにアイデアは面白い。
しかし、パスティーシュとしても、小説としても、出来は良くない。ストーリーが不自然だし、物語としての魅力がないし、ホームズのキャラクターもいかされていない。
がっかりな一冊であった。
そんなにディープでは無く軽く楽しめる
★★★★☆
コナン・ドイルの原作なんて、小学生の頃読んで以来久しいけど、この小説はまあまあ楽しめた。『最後の事件』以降のエピソードが、その後ホームズの人生を物語っていて、シャーロッキアンで無くても興味深い。しかも、この作品はホームズのパスティーシュだけではなく、意外な登場人物の来歴も書かれているのが面白い。それにしても、パラマウント映画の主人公の幼年時代を勝手に創作しても良いものだろうか。ちょっと気になる。
それと、最初の章の『ライヘンバッハの真実』はちょっといただけない。ホームズらしからぬ行動と、オチが中途半端で次章に続いていなかったのが気になった。続編があるのかな。