子供から大人まで非常におすすめです。
★★★★★
「奴隷としてではなく、非利己的にひたすら働け」と繰り返し鼓舞されます。
つまりどういう意味なのか、何故そうすべきなのか、それをし続けるとどうなるのか、を
繰り返しやさしい言葉で説明して下さっていて、とてもわかりやすいです。
現代の都市生活者が、一番実践し易いヨーガなのではと思いました。
一般人が宗教や哲学によらずに日々の生活や仕事のなかで自らを向上させていく方法
★★★★★
ヒンズー教の巨人ヴィヴェーカーナンダのアメリカにおける一連の講演を集めたもの。人格の向上のためには1)知識(哲学)による2)愛による3)宗教的鍛錬による4)仕事によるの4つの方法(ヨーガ)があり、どの方法でも人はゴールに達するとしている。カルマ・ヨーガは4)のことで、哲学的・宗教的知識がまったくなくても、たとえば日々の仕事を結果を気にせずに、ひたすらおこなうことよって、人間はついには何ものにも縛られない(奴隷ではない)真の自由な存在になるとしている。仕事をする時に、それが自分のためになるであろうという期待が込められているうちは、まだ、その期待に自らは縛られており自由ではない。そもその自分のためという意識があるということは、これは自分のものであるという所有感があるということ(この場合、自ら行った仕事の結果は自分のものであるという意識が働く。所有感が利己心につながる)。著者は、人間というものには、たとえそれが自分の妻や子供であっても、それが自分のものであると言えるようなものは何もないと説く。すべては自然(神)に所属し、なにものも一個人などには所属しない。このように、個々の人間は、今までの先人の積み重ねの上にはじめて立つ、何者も所有しえない小さな存在だが、そうした小さな個人格に縛られずに、大きな自然(宇宙・神)と一体化して自らが神であるといえるほどの境地に達する方法がヨーガ。カルマ・ヨーガでは、職には貴賎などなく、人は善事を積み重ねていくことによってよい性格が形成されていくする。たとえば、主婦が報いを期待せず日々家庭のために自分の努めを果たすように働き、結果に執着することなく(自分の子供に自分の与えたもののお返しを求めない)そして慈善を与える機会を与えてくれたことに対して感謝すれば、大きな境地(無執着=魂の自由を獲得する)に達することができるとしており、一般人が現実に日々の生活で自らを向上させていく指針になる本。
平易な言葉で人間の義務を諭す
★★★★★
ラーマクリシュナに一番かわいがられたかただそうです。この本のシリーズは、人間が神にいたる道を大きく四つに分けて話しておられます。この本は人間の日々の行為、働き、作用についてたとえ話を使いながらわかりやすく説いておられます。私は最近、人間の犯した悪の行為についてどう考え捉えたらいいのか考えていました。相手にひどいことをされたら相手をそのまま許すことなど可能だろうか。いつもそうしなければならないのか?などと疑問に思っていたのですが、この本にはこの疑問についての答えがそのまま出ており、心から感謝した次第です。ありがとうございます。合掌。
宗教的な内容
★★☆☆☆
カルマヨーガとは何か分かるのではと期待して買いましたが、
非常に宗教的な内容でした。
日本人とは根本的に考え方が違うのが印象的で、
本当に解脱した人なのかな?と思わせる感じです。
自分の責任と義務を放棄しないのがカルマ・ヨーガです
★★★★★
本書は、人間が霊的に成長する3つの道の1つである「行為の道(カルマ・ヨーガ)」を説いたものである。形而上学で用いるカルマは、しばしば、過去の行為が原因となって生じた結果を意味するが、カルマ・ヨーガのカルマとは単に“働き”を意味するものとして扱う。この“働き”の核心を「働きの秘訣」、「義務とは何か」、「無執着」、「自由」という講演で明らかにしていくが、本書の最後で、このカルマ・ヨーガを完全な実行に移した唯一の人として、ブッダが紹介される。
“ブッダは、「神についての学説を知ろうなどとは思わない。魂についての微妙な教義など論じて何になるか。善をなせ、そして善良であれ。そうすれば、これがあなたを自由に導き、何であれ、そこにある真理に導くのである」と説いた、たった一人の予言者であります。(中略)この偉大な哲人は、最高の哲学を説きながら、最低の獣にまで最も深い慈悲心を注ぎ、しかも自分みずからのためには何の主張もしないのです。彼はまったく動機なしに活動する、理想的なカルマ・ヨギです。”