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ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

価格: ¥1,450
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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プレトリア行き列車 ★★★★☆
南アフリカでの出来事が、かなりの割合を占めている。
ワールドカップなどで地名に親しみができた。
「プレトリア」、「ヨハネスブルク」「ダーバン」「ケープタウン」など。

ナタールは大英帝国内の共和国だが、
ガンジー担当の訴訟事件が、トランスバールですすめられていた。
鉄道の一等列車の切符をめぐって、トラブルが発生する。

ボーア戦争に際しては、野戦病院隊を組織して、
有色人種の看護などにあたり、感謝される。
・・・

以前よりも面白く読める気がする。
人間味のある人 ★★★★☆
ガンジーの知られざるエピソードを知ることができて
大変面白いです。ただの聖人ではなく人間味のある人と
いうことがよく分かりました。
ガンジー自伝 ★★★★☆
いわずと知れたマハトマ・ガンジーの自伝。書かれたのが1925年なので、収められているのはガンジーの出生から1920年前後までとなっている。そのため普通ガンジーと聞いて我々が連想するような20〜40年代におけるインドの反英独立運動の盛り上がりや、47年の独立達成などについてはカバーされていない。前半生を収める本書では、基本的には南アでの経験が過半を占めている。差別に直面し、政治的に意識化を遂げ、サチャーグラハの思想を深化させていく過程である。所々で奥さんの大変さも垣間見れて苦笑させられもする。

「ガンジー=聖人君子」という眼鏡をかけて読むならば、その思想・人格の萌芽的形成の過程を本書における若き日のガンジーに読み取ることもできよう。だが、個人的に興味深かったのはやはりガンジーの指導する運動の市民権戦略の変容についてだ。南アでインド系住民差別の問題に直面したガンジーは、イギリス帝国の戦争に積極的に協力する。南ア時代のガンジーは帝国臣民としての忠誠と貢献の見返りに市民としての諸権利を要求する戦略を採用していた。

「イギリスの支配に対する忠誠心に駆られて、私はイギリス側に立ってその戦争に参加した・・・。そのころわたしは、イギリス帝国の枠内で、またそれを通してのみ、インドは完全な解放を達成できる、という見解を持っていた。」(P165)
「当時私は、「イギリス帝国は世界の福祉のために存在している」と信じていた。」(P209)

後のガンジーを念頭に置くならば、南ア時代のガンジーの思想と運動は非常に興味深いものがある。インド帰国後のガンジーは一体どのように非暴力不服従へと思想的変遷を遂げていくのか。ガンジーの生涯から終始一貫した思想を読み取り、何かを学ぼうとするのももちろん意味のある読み方だが、帝国の植民地エリートとしてのガンジーの出発点とその後の思想の変化に注目して読むのも意義のあることだと思う。
いまに生きる思想と実践 ★★★★★

じぶんの生き方を振り返りながら、読みました。

2009年。経済と世界が混迷するなかで、
いままでのじぶんの仕事のしかたや生き方が、
壁にぶつかっている気がする。通用しにくくなっている
気がする。生きにくく感じてしまう。

そんな気持ちで読みました。

この偉大な人、ガンジーの生き方は、
じぶんが感じている困難さよりも、何十倍何百倍も
困難ななかで、理想を見失うことなく歩きつづけ、
ほんとうに多くの人々に影響を与えつづけたんですね。

じぶんもこういうふうに生きる努力をすれば、
もっとじぶんにまっすぐに、もっと生きやすくなるのかも
しれないと感じる記述がたくさんありました。

たとえば、菜食主義の実践。
肉や魚ばかりでなく、豆類も塩さえも摂ることを
ひかえた。それでも人間は生きてゆける。
たとえば、欲望の抑制。
欲望をおさえる生き方を身につけると、
人と争うことなく生きていける。

ガンジーというと、行進を通して、人を導いた人
という印象がありましたが。もともと弁護士であって、
法律の知識を力に行政府と闘いつづけた場面が
多かったことも初めて知りました。

思想を学びつつ、実験、実践をくりかえして
ガンジーの生き方は形成されていったことが
よくわかりました。

困難な時代にあればこそ、
思想と実践のくりかえしがとても大切と
感じた一冊です。
最高の自伝のひとつ ★★★★★
まず、ガンジーというと、インド綿をまとって、非暴力を提唱したというイメージがありますが、彼が英国紳士のいでたちをしていたこと(11章)、初期の活動のうち17年は南アフリカであったこと(第三部)など、意外に知られていないことが多くで驚きます。 特に、第三部と四部の南アフリカでの経験は、いかに彼が、後に知られる、無抵抗、非不服従と、質素な生活の思想を培っていったかがわかって興味深いです。ヒンズーを土台とした彼がいかにキリストとイスラムの思想に触れていったかもわかります。
 この本は読んでそのまま教訓を得るというよりは、さまざまな課題を考えるきっかけとなる本だと思います。 非殺生を唱えながら、英国の徴兵に応じて、民衆から強烈に突っ込まれるところ(75章)、 非不服従を唱える民衆がただの、暴徒化するところ(73章)、徹底的な菜食を通して死にそうになるところ(76章)など、現実に安易な解答というのはないってことを考えさせられます。 特に栄養学に関するくだりは、私にはかなり受け入れがたいところが多かったです。
 それにもかかわらず、全編を通じて、自分と考えを異にする相手と、議論はするが、思いやりと尊敬を必ず示し、侮辱や挑発にけっして仕返しをしないところなど、今の社会問題の解決のヒントになることが多いと思いました。
 余談ですが、他に私が好きな自伝に、福沢諭吉とベンジャミンフランクリン(共に岩波文庫)がありますが、彼らとガンジーに共通しているのは、若いときに新聞の発行とコラムの執筆にかかわったってところで、そういった経験が彼らの思想と文筆力を養ったのだろうかと興味深く思いました。