本のたたずまいがカッコイイ。
★★★☆☆
表紙(カバー)に、帯がすっと入り
そこに墨ゴシック文字で
「道は無い・・・それが道(タオ)だ」
とある。
これは渋い。
ソリッドで、かっこいい。
中を開けば、
老荘思想の散文詩(老子自由訳)
「物をほとんど持たない人は、
持つ可能性に満ちているのに
たくさん物を持った人は
戸惑うばかりだ」
「つっぱって直立する者は
折れやすい。
自由に曲げてゆずる人は
かえって終わりまでやり遂げる」
「万物は、生まれ、育ち、
活動するが、
すべては元の源へ帰っていく。
それは静かさに戻ること。
水の行く先はーー海。
草木の行く先はーー大地。
いずれも静かな場所だ」
ぱっと本書をひらくと、
その時々で、印象的な章句に出会う。
いつもセンスのいい本を持っている人が
小脇に抱えていた。
とてもステキに見えて、真似して購入した。
「タオ」のイメージがつかめる
★★★★☆
この本で「タオ」のイメージがつかめた。俗世間の価値観や評価を否定して、偉大な自然の力に身を
まかせるといった感覚でしょうか?読後の感想は「仏教に似ているな」だ。「明るく、楽しい仏教」、
「修行のない仏教」といったところか。また平易な口語訳なのでとても読みやすい。
他の方も書かれているが、読後も時々2,3章を読み返し、その言葉を味わう種類の本だと思う。
老子の魅力が伝わりやすい一冊
★★★★★
「老子の魅力って何?」と思っている人にお勧めの一冊です。
原文の解説ではなく、原文の言わんとするところを現代語の詩に
のせて伝えてくれます。老子自体を知らない人でもエッセイとして
気軽に読めて元気がでてくる気がします。
個人的に気に入ったのは「柔と剛」の話、一見、たくましい剛の方が
やさしい柔より勝っていると考えがちですが、外からの力にまともに
ぶつかって壊れる脆さを剛はもっているのに対して、力をどこまでも
吸収するような包容力が柔にはあります。
そんな柔を生むのが自然に任せることであったり、力を抜くこと
だったりするんですね。
消耗した心に水を注いでくれる
★★★★★
あの『老子』を、英文学者としても優れている著者が訳し、創造詩のスタイルで章を構築していく。必ずしも原典ではなく、アメリカの老子研究者の成果から解釈を試みているところから新鮮さが生まれている。
とにかく、素晴らしい本だ。消耗した自分に清らかな水を注ぎ、回復させてくれる。
装丁も素敵です。
消耗した心に水を注いでくれる
★★★★★
あの『老子』を、英文学者としても優れている著者が訳し、創造詩のスタイルで章を構築していく。必ずしも原典ではなく、アメリカの老子研究者の成果から解釈を試みているところから新鮮さが生まれている。
とにかく、素晴らしい本だ。消耗した自分に清らかな水を注ぎ、回復させてくれる。
装丁も素敵です。