ライ視点だけど
★★★★☆
ラストのオリジナル部分を除き、セリフは99%ゲーム本編そのままです。状況説明も大方ゲームシナリオそのまま。
ただそれにライ視点が混ざってくるので、微妙に読みにくいです。
ライのコノエへの気持ちが見える分、ゲームのコノエ視点と併せ、徐々にお互いを好き合ってる様が垣間見れてとても良い!
ライコノ好きさんには是非読んでいただきたいです。
図書館、そして火楼へ帰った場面がありません。
個人的に火楼後の雪イベントが好きだったので非常に残念でした…
丁寧な作品
★★★★☆
他の方のレビューにあるように
・lamentoライルートクリア済
・ライ×コノエが好き
という方の為の作品となっています。
ハードカバーで重厚な見た目ですが、割とあっさり読めました。
表紙ですが、書き下ろしではない事や値段を考えると不満はありますが、デザイン的にはありだと思います。
内容は、ライルートをかなり忠実にたどっています。最終章以外オリジナル要素はあまりないです。
ですが、ライの考え・想いの変動が丁寧に書かれていて、新鮮な気持ちで読めました。
省略場面もありますが、話全体の流れには違和感を感じません。
ただ、祭最終日の戦い・雪の日の場面は入れてほしかったですね・・・コノエが娼館より前に「ライ」と呼んでいるのも気になりました。
満足出来た作品ですが、細かい所も含めて★4と評価します。
ライ好きには多分たまらない
★★★★★
ゲーム本編を一通りクリアした上で、一番好きなのがライだったので、
今回のノベライズは発売前からとても楽しみにしていました。
表紙のぞんざいさとか、値段は若干気になりますが…
ライ好きとして、ライの物語を読んでの感想としてはバッチリ☆5つです!
バカ猫バカ猫と連呼しまくる意地悪ライでありながら、
ゲーム本編ではあまり成されなかった彼の心理描写が丁寧に行われているので、
こ、こいつこんなクールな顔してこの時こんなにコノエのこと考えてたのかよ!!
とたまらない気持ちになりました(笑)
ラストでは、掛け値なく幸せな二人に会えます。
ライコノ派の方には本当にオススメです!
おお〜
★★★★☆
一通りの物語はPCの原作『Lamento BEYOND THE VOID』です
違うのは原作は主人公『コノエ』視点で展開する物語が攻略キャラの一人である『ライ』の視点で展開するということです。
原作はコノエを中心として物語が展開していき、その中で分岐としておもに3匹のキャラと絆を深めていく。そして、物語の真相にたどりつけるようになっていますが
こちらの小説ではそのなかでライという攻略キャラから見たコノエという存在、
たとえば、ライは原作のこのシーンではどう感じ、どう思っていたかなどがわかり、
ファンにはたまらないと思います
ただし、PC、また出版社が違いますが角川の小説を読んでない人には物語の細かな真相、たとえば「なんでこんなことを?(黒幕の真相)」「このキャラ何者?(例:歌うたい)」などがわからなかったり出てこないキャラクター(コノエの親友トキノ)やエピソード(猫舌など)もあったり、個人的に残念なところもあります。
でも、私はライというキャラが好きなんですが、わかりにくいライの感情や思っていたこと、なんでこのときこんな行動をとったのかなどわかり、不器用な優しさに感動しました。
最後に、オリジナルエピソードや、原作者の淵井先生のコメントが付いていて
PCのライルートが好きな人は買ってそんがないと思います
挿絵がないため表紙さえ隠せば持ち歩けますし…
(角川小説とは違いXルートも書かれるため読むときは要注意)
ただ、なぜ星が4つかというと本の表紙、値段にあります
既出のCGとキャラの立ち絵を単純に表紙に持ってくるということ、
2300円の値段、
少し悔しい感じがします。
表紙は原画のたたなさんの書き下ろしじゃなきゃとはいいませんが、せめてもっとださくならない感じにしてほしかった。
また2300円という値段がちょっと高い気がします。
まあ、私的には内容がよかったからよし…と、あきらめがつきますが…
紹介文で『恋に落ちた瞬間〜』というのがでてきて
そんなこと言うキャラか?と思い読みましたが最後まで読むと本当に納得します。
おもしろかったです、ありがとうございました
ライ好きの方は是非
★★★★☆
スニーカー版の『Lamento』のノベライズはコノエ視点で丁寧に本編を追いかけていましたが、こちらはライ視点で、彼の心情の変化を主軸に書かれたBL小説です。
ライ視点で書かれているため、コノエの正体や、リークスの目的、シュイの存在などといった、『Lamento』の本編においては重要だった要素がまるごと抜けております。ゲーム『Lamento』をプレイした方が読んでも違和感はないかもしれませんが、未プレイの方は消化不良になりますのでご注意を。
『Lamento』原作を知らない方にはいささか不親切な内容ですが、個人的にはリークスやシュイといった、「コノエ以外の要素」をあっさりと切り捨てた表現は、ライの心情をあらわにするという観点から見ると面白い試みだったと思います。
なるほど、ライの頭の中はコノエ一色なのだなと(笑)。
ゲームの中ではライが何を考えているかなどといったことはあまり書かれていませんので、ゲームの中のコノエの心情を下敷きにしながらこの小説を読むと、ライの違った一面が見えて来そうです(コノエの台詞にライが何を思っていたかとか、ある意味プレイヤーが想像するしかなかった部分が補完される雰囲気です)。
また、基本的にはゲームと同じ台詞を使用しておりますので、ゲームのライとあまりにもかけ離れすぎ…ということもないように思います。
ライルートが好き、ライが好き、本編を裏から見るような話が好き――という方には、オススメの一作です。
ただし、あくまでも視点人物はライなので、他の攻略キャラの扱いは(バルトですら)冷淡です(笑)。