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Quiet Nights [12 inch Analog]

価格: ¥2,324
カテゴリ: LP Record
ブランド: Verve
Amazon.co.jpで確認
正統派ジャズ・ボーカルの第一人者,ダイアナ・クラール3年ぶりの新作。オーケストラをバックに綴るボサノバ〜バラードの美曲が並び,しっとりとした歌唱にエレガントな趣きをたたえた名作だ。ジャズ・ボーカルの伝統を継承したダイアナの名唱に,彼女自身のピアノがさらにロマンティックな彩りを添え,ボーカル・ファン必聴のアルバムに仕上がった。(Swing Journal)
ボサってますなぁ ★★★★★
jazzとBossa novaの融合をダイアナクラール流に、スマートに、時に色っぽく纏めあげてます。

春夏秋冬〜朝昼晩と、どんなシチュエーションにも、持ってこいの1枚です。

これを楽しめない人は、つくづく可哀そぅ〜な、人です。
優雅でロマンティック。でも何かが足りないような・・・・ ★★★☆☆
ボサノヴァをテーマにしながらも,オーケストラを多用し,優雅で洒脱なサウンドを志向したのだろうか。ジャズというよりは,イージーリスニングの延長のように聞こえてしまうのは,僕にセンスがないからだろうか?
ゆったりと優雅にスウィングするオーケストラと軽妙なピアノの調和が織りなす夢見心地なサウンドは,確かにとても心地良いのだが,その一方でもっとジャズ本来のファンキーでグルーヴィーな要素が前面に出ても良かったのではないかと思った。
とはいえ,佳曲も多い。ブルージーでアンニュイな空気の「Walk On By」,軽やかでキュートなピアノと,ハスキーだが悪戯っぽいヴォーカルの調和が洒脱な「So Nice」。オーケストラが奏でる夢見心地のメロディーとは裏腹に何処となく愁いを帯びたヴォーカルが絶妙のバランスを保っている「Quiet Nights」。傷心を癒すかのような内省的なバラード「How Can You Mend A Broken Heart」など。
気取らずにもっとラフな感覚で,軽やかにステップするナンバーも聴いてみたかった。
分かっていないね、君たち ★★★★★
 こういったものは好き嫌いの分かれるところと知っていながら書くが、何で、こんなに上手く歌って、こちらの心に入ってくるのに、批判的な意見が多いんだろう。コタコタに使い古された「イパネマの娘」だけど、聴いてて癒されるし、大好きな1曲目の"Where or When"の上手さったらないね。楷書の歌唱。でも味がある。ジャズっぽいフェイクがなければ許されない人たちには向かないだろうが、歌を聞きたい人には最良だと思う。
これも彼女の魅力のひとつか? ★★★☆☆
ライブでの彼女の魅力を知っている僕にはこのアルバムはちょっと物足りない!
同じボサノバでも「LOVE SCENES」のジェントル・レインにはぞくぞくとした色気を感じました。何が彼女をこんなにしたのか?E・コステロとの仲が上手く言っていないのか?彼女の大ファンとしては元気のないアルバムにがっかりした。ガッツのあるライブアルバムが聴きたいな!
厚化粧は、ジュリー(ロンドン)に任せたら? ★★★☆☆
【備考】DVD付の日本盤の方にレビューを投稿しましたが、あちらでは殆どの御仁が絶賛の嵐で違和感を覚えておりました。こちらを覗くと似たようなご意見があり嬉しくなったので、同じものを載せることといたします。

何を隠そう私はジュリーの熱烈なファンでもあり、最近では『ABOUT THE BLUES+4』がお気に入りで、その落ち着きのあるハスキー・ヴォイスに痺れている。ダイアナは声質がジュリーと似ているので、何時かは彼女のようなムード路線(?)に踏み出すに違いないと思っていた。耳障りの良いバラード・ボッサ曲集は小洒落たバーなどには最適で、相応のヒットを収めることは間違いないだろう。しかし、しかしである。ダイアナには、厚化粧でナイト・ドレスよりも、すっぴんの小麦色の肌にジーンズとTシャツでいてほしい。

『LIVE IN PARIS』(DVD)のダイアナは、屈強のサイドメンやクラシックの楽団を颯爽と率いる才女だった。化粧っ気も少なく、髪をかき上げながらピアノに没頭する姿は輝いていた。まだまだ若いんだから、見た目とかムード優先ではなく、JAZZそのもので売ってほしいのだ。今の彼女には、妖艶さよりも健康的で軽快な唄と演奏を期待したい。

厳しい評点の理由は、彼女のBossa Novaへの踏み込み不足にもある。Joao Gilbertoあたりを聴くとよく判るのだが、声と楽器のテンポが交錯したり所々で意識的に音を外したり(Desafinado?)という遊びがあり、それが何ともいえぬSaudade(サウダーヂ;郷愁、哀愁)を醸し出している。特に「So Nice」で明らかなのだが、ダイアナは(真面目さゆえか)唄もピアノも正調で素っ気なく、影もないし逆に陽気さにも乏しいという中途半端な内容で終わっているのが惜しまれる。

最後になるが、ボーナス・トラックの「傷心の日々」(How Can You Mend A Broken Heart)には参った。若かりし頃付き合っていた女性が大のBee Geesファンで、当時のことが思い出され言葉を失って聴き惚れてしまった。当然ながら、「傷心の日々」の原因を作ったのも彼女だ。「ささやき」とか「つぶやき」それに「息遣い」の表現には、SHM-CDの特性が有効であることを実感!