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御伽草子 下 (岩波文庫 黄 126-2)

価格: ¥819
カテゴリ: 文庫
ブランド: 岩波書店
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「御伽」とは、もともとお相手=相伴の意で、人のつれづれを慰める話相手をいうことが多い。御伽草子はお伽用の読み物、自分で読んだり、人に読ませ聞いたりして享受した文学である。美しい絵入本が多く、見て楽しみもした。作者は、読者を婦女子におき、筋本位・興味本位の中に、知識・教養を与え、教訓を織り込もうとしたのだった。
流れるような文体 ★★★★★
下巻の収録作品は、他の方のレビューにありますが、中でも「酒呑童子」の
流れるような文体は、原典でなければ味わえないものだと思います。
古典の入り口としても良い ★★★★☆
上下巻二冊の、これは下巻。収録作品は、

・蛤の草紙
・小敦盛
・二十四考
・梵天国
・のせ猿さうし
・猫のさうし
・浜出草紙
・和泉式部
・一寸法師
・さいき
・浦島太郎
・横笛草紙
・酒呑童子

以上13編。
一寸法師、浦島太郎などは日本人なら誰でも知っている話だけれど、
これで読んでみると、知っている話とは微妙に違うことに気づくはず。
個人的に特に面白かったのが「酒呑童子」
鬼と人間の駆け引きがうまく描かれており、なかなかの緊張感を持つ名品で、最後まで夢中で読んだ。

脚注が巻末にあり若干使いづらいが、古文としてはかなり平易な部類にあるので、
慣れない人でも頑張れば読めるでしょう。
なにより内容が親しみやすい昔話であるから、古典の入り口としてもオススメの一冊と言えます。