うわさの神仏
★★★★☆
「神仏の世界」=真面目で堅苦しくて難しいという印象がありました。
この本では、神仏を身近な人・物に置き換えて紹介しています。
前半は神仏について、後半は、オカルト世界についてです。
所々に挟んでいるギャグで読者を引き込み、最後まで飽きません。
加門七海の神仏への愛が感じられます。
日本が好きになる本です。
★★★★☆
神仏も道教も妖怪も渾然一体となって、日本人の無意識の層の中で息づいている。
そんな再発見をさせてくれる本です。
やっぱり、日本っていいなって思いました。
ミーハーな感じが逆に◎
★★★★☆
第一部は神仏についての解説、第二部はオカルトスポットや神社・寺院の現地ルポという構成。
タイトルが示すとおりミーハーな文体で書かれたエッセイだが、まさに著者のセンスが光る作品だ。神仏を含めオカルト的なものを神聖でもあり、怖ろしい一面も兼ね備えていることを踏まえつつも、身近なものと感じるこのバランス感覚は著者独特のものであろう。
恐れ入りました^^
★★★★★
まず表紙。
遊び人風のナンパな(失礼)お地蔵様が自らのサイン色紙を手にアルカイックスマイルで見つめてくる。白狐も隅っこの方で「きつね」と口にくわえた筆でサイン書き・・・。「きつね」?「稲荷」ってサインしなくていいのかな??
・・・不謹慎かつミーハーな感じにただならぬ気配を感じて大いに期待して読んだ。
おもしろかった。
仏様を「仏一派」として、やくざの構成になぞらえて説明するあたり・・・、バチは当たらないか!?と心配しつつも、わかりやすくてなによりおもしろくて、すっかりこの著者のファンになってしまった。
一貫して流れるのは「神仏への畏敬の念は大切。でも、だからといって近寄りがたく感じて遠ざけることなく、身近に感じてほしい!」という著者の熱い想い。
神仏をもミーハーの対象に引き寄せてしまって、そのために(?)怖い目に遭いながらも精力的に繰り広げられる取材体験の数々はとても興味深い。
ただし、おもしろおかしく書いているが、その内容自体はまじめ且つ専門的だ。
軽妙でミーハーな文体につい乗せられてしまうけど、実は歯ごたえあり。心してかかりましょう。
ちょっとテンションが。。
★★★☆☆
加門さんの実話系話が大好きなのと、神社仏閣&神話好きなので読んでみました。
よく勉強されてるなぁと思いますが、原稿数の問題か、加門さんの感想よりもう少し神社仏閣の由来とか説明の文章が欲しいと思う部分がありました。
あと、加門さんの楽しい経験談や文章は好きなのですが、この本ではちょっとハイテンション過ぎかな〜と。
この続編2冊の方が好きです。
あ、挿絵は同じイラストレータの方ですが、続編2冊よりこの本のが一番好きです。