アクションポーズ集としても使えます。
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映画や舞台のアクションについて、全篇カラー写真で詳しく解説しています。
★受身
★殴る、蹴る
★組み手
★トランポリン
★ダイビング(高所からの飛び降り)
★ワイヤーアクション
★ガンアクション
★時代劇アクション
アクションポーズ集のように、カラーの連続写真が沢山載っているので、イラストの参考資料にも使えます。
あまり詳しくなかったので、ダイビングの解説写真で、下で受け止めるマットがかなり小さい事に衝撃を受けました。プロのスタントマンの凄さを思い知らされます。
マット着地の際、受身のように頭を浮かせると逆に危険、など、プロならではのコツや注意点も書いてます。
読めば必ず、映画やドラマのアクションシーンの見方が変わる!
『アクションは演技』、『スタントマンも役者』です!!
とにかくおもしろい! アクション映画にのめり込める!
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アクションスターになるための教科書だ。この本の、主張ははっきりしている。アクションは、武道ではない、感情なりワザなりを伝える演技だ、と言う。たとえば、武道では、ワザをかけるのをけっして敵に悟られてはならないが、アクションでは、むしろいかに観客にそのアクションをわかりやすく見せるか、にこそ重点が置かれる、と言う。つまり、いかに見栄えがするか、ということだ。
この本のすごいのは、たんにかっこう良さを追求する以上に、プロ志望者への実践向けになっており、人間の骨格や筋肉の構造を踏まえて、いかに安全に、プロの仕事としてアクションをやり遂げて見せるか、の方に、大きな配慮が払われているところ。これって、現場で大切な問題だ。いくらスタントマンだって、ケガをされたらシャレにならない。映画そのものの公開が吹き飛んでしまう。そもそも書いている相棒が、整形外科医、兼、アクションプレイヤーの院長だぜ。読んでみたくなるだろ。
アクションの種類は、ヒーローものや刑事ものっぽい。殴る、蹴る、飛び降り、宙づり、チャンバラ、なんでもある。ただし、基本型というより、オリジナリティを優先している。この意味では、松濤アクターズギムナジウム『基礎から始める殺陣・アクション入門』も併読しておくべき。こちらも良書で、もっと古典的な型が出ている。まあ、古典の基本型ができてこそのオリジナリティの工夫だと思う。