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初版 金枝篇〈上〉 (ちくま学芸文庫)

価格: ¥1,575
カテゴリ: 文庫
ブランド: 筑摩書房
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全体性への回復の可能性も秘めた 科学の書 ★★★★★
 初めて金枝編を読んでいるところだ。取りあえず3点が現段階での感想である。


 一点目。世界各国の風習や供犠とは 優れて「科学」であった点を痛感した。勿論 現在の僕らから見ると かような風習等は迷信でしか有り得ないが 当時の彼らは 極めて真面目に自然や事物を考えた上で かかる風習、供犠を論理的に組み立てて行ったことが分かる。

 例えば 現在僕らが科学的にやっていること、解釈していることも 一万年後の人類から見ると「迷信」であったり 「野蛮な行動」である可能性は高い。但し それでも現在の僕らの「考え方」というものがあり 「考える論理」はある。それは一万年後の人類にも興味深いに違いない。




 二点目。世界各国で 実に多くの 同じような風習、行事、供犠が行われてきた点に改めて驚いた。

 中沢新一の著作で シンデレラ伝説が世界各国にあるという話を読んだ時も驚いたが 昔の世界にもそれなりのコミュニケーションがあったのかもしれない。若しくは もっと大げさに言うと人類の太古からの無意識の中で組み込まれた物語というような形で世界中に 同じ内容の話しが伝わっていたのかもしれない。そう考えることは 知的に刺激的だ。



 三点目。現在の僕らにも役に立つ面がある。

 僕らも 今なお 自分で気が付かない内に 過去からの風習に規定されている面がある。正月の門松も本書で展開される樹木崇拝の亜種であろう。自分で門松を買ってくる際には考えもしなかったが、そういう樹木信仰の中に今の自分がいるということは、もう一度考え直されても良い。それは、とりもなおさず、世界の中で、一要素として自分が生きているという、いわば「全体性の回復」という道にも繋げられる認識にもなるからだ。
宗教史のバイブル ★★★★★
この本は、驚くほど詳細に各民族の宗教について語っています。[宗教史に興味がある人]以外にも、[歴史書]としてお勧めします。
各宗教に対しての考え方や、思想、崇拝対象を見ることができ、拾い読みするだけでも楽しいと思います。
また、各節ごとに注釈(参考文献)が記載されているため、より深く知識を入れるための手引きとなっていて、便利です。