インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

神話の力 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)

価格: ¥1,050
カテゴリ: 新書
ブランド: 早川書房
Amazon.co.jpで確認
自分のワクワクをさがしている人は必読かもしれません。 ★★★★★
もし日常に「不十分さ」を感じている方がいたら、その方にこの本をお勧めします。第四章「もし自分の至福を追求するならば、以前からそこにあってあなたを待っていた一種の軌道に乗ることができます。そうなれば、あなたのいまの生き方そのものが、あなたのあるべき生き方になるのです。(略)」この言葉はわたしのバイブルになりました。ジョーゼフ・キャンベルが、神話を通してあなたの魂の琴線に触れるかもしれない美しく、力強い言葉をやさしく語りかけてくれるでしょう。
素晴らしい内容です ★★★★★
Joseph Campbellが誰か知らない人にも、神話に興味がない人にも、難しい本は苦手、という人にも
お勧めしたくなる、素晴らしい本です。
何といっても、Joseph Campbellが魅力的な方だったことが1冊を通じて分かりますし、
Bill Moyersも知的で落ち着きがあって、いいです。
人生にふと迷ったとき、ちょっと哲学的なことを考えてみたくなったときなんかに、読むといいと思います。
一方で、神話についてはしっかりとした研究に基づいていますので、知的好奇心もしっかり満たしてくれます。
学者ってより好事家の話を聞いてる感じになってくる ★★☆☆☆
対談集って堅い本を読みなれていない人には読みやすくて好評らしい。
でもふわふわしすぎて逆に読みづらいと思った。キャンベルは対談だからか、抽象的な物言いが多すぎて
理解に苦しむ部分が多々あった。どうやらモイヤーズもそう感じていたようで、彼の発言から歯がゆさが感じられる。
そして彼も知識を語るばかりで歯車は噛み合っていない。非体系的な本は、やはり苦手だ。


キャンベル「(略)私たちはまともな相手と結婚することによって、人間の姿を取った神のイメージを再構成する。
それですよ、結婚のいちばん大事なところは。」
モイヤーズ「まともな人間?どうしたらその<まともな人間>を選ぶことが出来るんでしょう?」
キャンベル「あなたの心が教えてくれる。そうしてくれるはずです。」
モイヤーズ「自己の内面的な存在が。」
キャンベル「そこが神秘的なところです。」
モイヤーズ「もうひとりの自己を認めるわけですね?」
キャンベル「さあ、よくはわかりませんが、なにか閃くものがあって、内なるなにかがそれだと教えてくれるんです。」

キリスト教、ユダヤ教、イスラム教は西洋の偉大な三つの宗教?神道の聖典のひとつ?
メタファーとして神を見る視点 ★★★★★
 ジョージ・ルーカスが「スター・ウォーズ」を製作する際、参考した神話学者というと聞いたことがある方も少ないのではないでしょうか。その人がジョーゼフ・キャンベルです。本書は、ジャーナリストのビル・モイヤーズとの対談として作成されたテレビ番組を元に書籍化されたものです。対談集ということなので軽い気持ちで手に取ったのですが、内容の厚みからすると大学の教科書として1年間の講義に耐えうるものに匹敵します。(今の大学のテキストにそのような書籍は希少だと思いますが・・・)

 キャンベルが研究していた神話学とは、古代の伝承、伝説、宗教の経典を比較検討することにより、その背面にある隠喩(メタファー)を抽出してその意味を研究するものだと理解しました。それは、特定の神(多くはキリスト教)を研究する神学、宗教間の関係性を研究する宗教学とは一線を画しています。仏教、キリスト教、イスラム教といった伝統的な宗教も神話学から見るとごく一部の亜流と見えてしまいます。イスラム教に関する記述は少ないのですが、キリスト教に関しては排他的で善悪二元論で、宗派の枠外は自然さえも敵として支配する対象として位置づけている側面があることを読み、アメリカを含む西欧人のイスラム教との軋轢や自然に対する無慈悲さの歴史が腑に落ちるところが多くありました。
アメリカ流通俗神話学 ★★☆☆☆
 有名インタヴュアーを配しベストセラーを狙って、まんまと当たった売らんかな商法の典型本です。中身はユング、エリアーデ、H・ツィマー、O・ランクらの知見を通俗化したごく凡庸なものですが、単純なアメリカ人にはお手頃なのですね。キャンベルの立ち位置は日本では河合隼雄のそれに似ていますが、もちろん河合よりは数等学のある人です。
 神話学を本当に学びたければ、こういう本より、まっすぐに上記のような学者、加えてフレイザー、レヴィ=ストロース、デュメジルらの仕事を読むべきでしょう。それぞれ邦訳も多く出ているのですから。
 合衆国国璽(82頁)は左右逆転していますし、テトラキス(87頁)はテトラクテュスの、ピシア競技(286頁)はピュティア競技の誤り。サンスクリットやギリシア語の表記がおしなべてまずいです。対談本にしては訳文全体が生硬ですね。
 通俗家キャンベルはしかし、キリスト教を絶対視しないそのエキュメニカルな態度は褒められるべきでしょう。また、その『フィネガンズ・ウェイク』論は面白そうですから、奇特な紹介者の出現を待ちたいものです。