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IQってホントは何なんだ? 知能をめぐる神話と真実

価格: ¥1,575
カテゴリ: 単行本(ソフトカバー)
ブランド: 日経BP社
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ステキ本です! ★★★★★
統計学も心理学も何にも知らないのですが、タイトルの通り「IQってホントは何なんだ?」って昔から思っていましたので、読んでみました。カバーも良いですよね。
もちろん、研究者が書いている本なので、キッチリとその歴史的な流れ等が紹介されていますが、一部は斜め読みでもOKです。(いいんです。それなりに楽しめば!)

読了すると、「IQって、やっぱ、人の能力を測る唯一絶対の尺度ではないのね」みたいなことに落ち着くわけですが、そこはさして重要な部分ではなくて、、、

この本の醍醐味は、これまでのIQテストがどのように作られ、改良が加えられたりしてきたのか、ということがその信頼度なども含めて具体的にそしてコンパクトに、一般の人にも読めるようにきちんと噛み砕いて紹介されている点です。
ほかにも、IQについて、日本では研究(開発)が未熟である、などの状況についても触れてくれています。あと、言われてみれば当たり前のことかもしれないのですが、この手のテスト問題を出版・管理している組織がちゃんとあって、流出しないように管理されている、ということとか。そういう情報もサラリと伝えてくれます。

いずれにせよ、私たちの誰もが受けさせられているIQテストがどうやって作られてきたものなのか、面白半分ではなく、研究者がなるべくわかりやすく多くの人に向けて紹介してくれている、良書だと思います。
知能テストにもいろいろある ★★★★☆
 本書のテーマは、知能の測定である。頭の良さをどうやって測定するべきかを心理学者の立場から、知能テスト開発の歴史を通して議論している。
 筆者の主張は、知能を測定するためにさまざまな知能テストが開発されてきているが、科学的根拠を冷静に判断した上で、目的に合ったものを使うべきということだ。科学的根拠の弱い知能測定方法を使うと判断を誤る。企業が採用の際によく使っているSPIもその一例に出している。
 知能テストに関する研究書は、類書が少なく、現在、日本語で読めるものでは最新であろう。さまざまな種類の知能テストの長所短所がわかり、知能テストの選択の一助になる。
 対象読者は、心理学を勉強知る学生なのかもしれないが、知能テストを利用している教員や企業の人事にも読んでもらいたい内容である。統計的知識がなくても内容は十分理解できる。

 
この本に書いてあることは本当か? ★★★★☆
 内容はよいが、何点か疑問がある。

P95
 日本では、ビネ・シモン尺度を基に1925年に鈴木ビネーが作成された。しかし、1956年に改訂されただけで、現在も販売されている。

*2007年3月に半世紀ぶりに改訂版鈴木ビネーが発売されている。本書の発売が、2007年8月だから、その情報が伝わらなかった可能性はある。

P145
 IQと死因を分析したデータによると、胃ガンや肺ガンで死亡した人の平均IQは95くらいと明らかに低かった。

*個々人のIQでは5程度の変動は、常にあるのは心理測定の初心者でも常識である。今回は平均されたので、その変動は相殺されたが、平均IQが95くらいであれば、スタンフォード・ビネーと0.8程度の相関のあるマリ・テストの修正版でも明らかに低いという結論は出ないはずである。
 ちなみに、ウェクスラ式IQでは、90−109は平均とされている。

P148
図7.7

この図から、年齢*−0.77=処理速度、処理速度*0.95=推理などが説明できる。

*処理速度*0.95=推理と言えるのか。
この場合の0.95とは因子負荷量であり、厳密な意味で回帰係数ではない。
心理尺度,統計学を学ぶにはすばらしいテキスト ★★★☆☆
心理尺度やそれに関する統計手法を学ぶにはとても分かりやすく書かれています。知能の歴史についてもよくまとまっています。とても勉強になりました。ただ,ウェクスラー式検査への批判が,強引過ぎて,何か恨みでもあるような書きぶりで残念でした。BIG FIVEのようなかんたんな質問紙であれば,統計的にきれいに整うのかもしれません。「組み合わせ」といった言葉の間違いもみられます。研究上の知能理論や知能モデルと実際の臨床で必要とされている知能モデルは違ってくると思います。キャロルのモデルで知能検査を考えたら,おそらく5時間くらいかかる検査が出来上がります。実際の臨床現場を知らない研究者だからこそ,きっぱりと研究上の欠点をおもいきって書けるんだなぁと思いました。
IQの本ではない ★☆☆☆☆
IQテストの本である。

現在IQの定義はIQテストで測定できるもの、という本末転倒の状況にあるらしい。いろんな科学者がIQを揶揄している。

本書もその状況をそのまま表している。

知能についての心理学・脳科学の最新の知見を吟味する気も取り入れる気もなく、IQテスト=知能という道を邁進している。
一方でIQは遺伝性があるというところだけ意図的に脳科学の知見(プロミン)を取り入れている始末。

国立大学の教授のようであるが、こんな内容の研究をしているようでは税金の無駄遣いである。