自己と他者
★★★☆☆
社会学においてミクロ社会学と位置づけられる身近な日常的相互作用や人間関係について各章で展開されています。
「自己」という存在を捉える際に、切り離すことの出来ない「他者」という存在。主体を客体化することが「自己」を理解する上で重要な要素なのかもしれません。
お粗末すぎる
★☆☆☆☆
自己と他者に関する社会学の入門的テキストとして,その構成部分に関しては評価ができるが,
各章ひとつひとつの中身が薄く,よくても学部一年生向き程度のものである.
個人的には,第9章の「電子メディア上のかかわり」については,某国立大学の教員が書いたとは思えないほど,
薄っぺらい内容展開に収まっている.また第10章「ヴァーチャルな他者とのかかわり」についても,説得力に欠ける内容である.
普段の読書にもお勧め!
★★★★★
有斐閣アルマというと、大学の固くて難しいイメージがありますが、
これはイラストあり、身近な社会問題あり、分かりやすく書かれています。
私って何?服を買う私、変身したい私、他者と関わる私。
優しい関係を構築したい私たち。
そして、関係が崩れたとたんに、根底から全人格が否定された気になる私。
これってちょっと考えすぎる、異常な精神状態だったのねって、気が付きます。
では、このような精神状態になってしまうのはどうして?
メールを常にチェックしてしまう私って何?
ネットやブログでの関わりってどういうこと?
そういえば、こんな自分って何故いるのだろう?
自己と他者の間に、様々なことを感じながら、私たちは普段生きています。
漠然と感じていた、そういう自分たちを、どんどん明快に分析してくれます。
イラスト入りなので楽しく読めるのもポイントが高いですね。
これは、専門書という感覚ではなく、手軽な読書にいいと思います。
けれども、社会的でもあり、哲学的でもある。基礎的な土台がしっかりした良書です。