研究書にあらず
★☆☆☆☆
ユニークなスタンスではあるし著者はいたって善良な人柄のようだが、「研究」の体をなしていないところが最大の難。つまり知的感奮が味わえないのだ。冷静に見てあちこちにトンデモ系の趣が。「祈りをめぐって」などのタイトルではあれば特に何も言うことはないのだが。
役に立つ祈り
★★★★☆
神道の具体的な祈りが書いてありすぐに実践できたのでとてもよかった。
今後もより実際的な本を書いて頂きたい。
神仏とその使いのこと
★★★★☆
祈祷師がどのように神仏などを捉えているのか興味があって読んだ。
やはり神道の中でも幽冥世界を扱う古神道や神仙道などの行者らが証言しているものとは神仏やその使いの在り方について捉え方がいろいろ違っていて興味深い。祈祷師は神仏そのものではない神仏の使い(眷属・式神)を使って祈祷や呪詛を行い、その先を直接把握することがないようなので、中村氏は神とは善も悪もない宇宙のことであると捉えている(いわゆる妖魔も神という言い方をしているが)。眷属・式神とは長い間に人間のイマジネーションが実体化したものだと。
この本から入ると幽冥界や神仏とは中村氏の言うようなものと捉えることになるが、古神道や神仙道では神集岳神界・万霊神岳神界などの幽冥界や神仏を実在のものとして、その働きや現界との関わりなどを説き起こしている。日本には有史以来、他国よりはるかに増して幽冥界とこの世を行き来した方々がおり、明治の宮地水位や最近の紫龍仙道人に至るまでたくさんの幽記・秘書・神法道術・霊符・霊図を残しているのだから、見比べてみてはと思う。
ところで、呪詛のこと、祈祷師同士の合戦、これは中村氏も言うように今に始まったことではなくて、昔の記録にもたまに出てくるが、現代は人間の生活圏が昔とは比べられないほど広くなり、人間関係が広範囲に複雑に絡み合っているだけ、酷い状況になっているのだなと改めて認識した。
謙虚に生きれば幸せになれる。これがスピリチュアルということか
★★★★☆
神仏を敬いなさい、先祖を大切にしなさい、自然を畏怖しなさい、感謝の気持ちを忘れずに生きなさいなどなど、ごくふつうのことをいっているこの本は、しかし拝み方の手順であったり、祈祷の作法であったりといったマニュアルも披露する。こういうときはこのお経がいいとか、この呪文なら悪難を防げるといったように詳しくも細かい。
かといって宗教の入門書というわけでもない。どこかに入信しなさいとか、うちにおいで! などと説くこともない。強いていえば“宗教的生き方”を勧める、というのがいいか。
読めば、そして、書いてあるとおりにやっていけば、願いはかなうかもしれない。そう思わせてくれる本だ。つまりきちんとした生き方をしていけば、ゆるぎない自信がつき、確固とした人間になるということだろう。「運」はそこに寄ってくる。いや、そうなればもう、運はいらないのだ。
運に頼らなくても強く生きていける。そうなるための方便の書なのだ。
自分磨きをする必要性
★★★★★
この本を読み、見えない世界、神々の世界が理解できました。
弱い自分を変え、自己浄化し、魂レベルを上げるための正しい知識を
この本から得ることができました。
知りたかったスピリチュアルのすべてがこの本の一冊にぎっしり詰め込まれて
いました。今の私にはとても必要としている本でした。