輸入アナログ盤のレビューです
★★★★☆
ベルセバの8作目のスタジオ作品で、プロデューサーは前作"The Life Pursuit"と同じくTony Hofferです。癒し系のソフトなロックという方針はこれまで同様。これまでの作品が好きなら、近作も同じように気に入るでしょう。アナログのジャケはざらついた分厚い作りでアナログ・ファンも満足できそうです。最近のアナログの多くと同様、mp3ファイルでアルバム全曲がダウンロードできるシークレット・コード付き。なお"Little Lou, Ugly Jack, Prophet John"にはNorah Jonesが参加していて、彼女の新作にも収録されています。
Our ベルセバ is back!!
★★★★★
今年(2010年)のフジロック。
いろんな新しかったりユニークなバンドをさんざん観たけど、一番うれしい気持ちになったのはホワイトトリのベルセバで、彼らの親密でリラックスしたライブだったなという人も多かったはず。
で、待望の4年ぶりで8枚目のこのアルバム。
しあわせな気分になります。
ベテラン(1996年結成)ならではの安定したグラスゴー発ベルセバ節インディポップ/ロックを聴かせます。
(でも初期の頑固なインディペンデント気質のイメージがあるからベテランっていう表現がしっくりこないバンドですね。)
更なる成長やキャリアアップ、自己実現、スピード社会、ブルックリンからの新しいバンドや最新のカルチャーを追うことに疲れ気味の人へ、あるいは静かな孤独を愛する人に聴いてほしい。
今年の夏をなんとかサバイブして(ほんとに暑かった)、気持ちのいいこの秋に小さな確かな幸せ(by村上春樹)を感じるこのアルバム“write about love”を聴くとしあわせって意外と自分の身近にあるのかもって感じます。
心がほろりの傑作です。