分かり易い法然の教え、遺された言葉
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親鸞の師 法然は、八百年の時空を経た今も、私たちの心に響く言葉を語ってくれる。
「罪をば十悪五逆の者もなお生まると信じて、小罪をも犯さじと思うべし。罪人なお生まる、いかにいわんや善人をや」
煩悩に翻弄されて生きざるを得ない私たち人間に救いはあるのか。仏教にその可能性を求めながらも、難しい学問や厳しい修行は自分にはふさわしくないと悟った法然。「南無阿弥陀仏」とだけ称えれば、極楽浄土に往生できるという単純明快な教え。
法然は、念(おもい)と声は一つと捉える。有限な人間が無量なることを悟った者(阿弥陀仏)に向かって帰依し頼むことを、声に出して称えること、それが「称名念仏」
日本社会が混迷を極めていた鎌倉時代に「安心して死を迎えるにはどうしたらいいか」浄土への念仏を主唱した法然の遺した言葉。分かり易い言葉で紹介した本。浄土への心優しい案内書。