迫害と闘った信念の人生
★★★★☆
創価学会に関する本を読んだのをきっかけに、日蓮正宗や日蓮宗とはどんな宗教かと思い、何か1冊読もうと思った。
日蓮宗に関する知識は皆無なので、むずかしい教義ばかり書いてある本はダメと思い、「我が家の宗教を知るシリーズ」の本書を手に取った。
本書は、たくさんのイラストや写真があり、しかも日蓮の生涯はマンガであったりして、とにかく読みやすい。あっという間に最後まで読める。
私は本書を読んで、日蓮に対するたいへんな迫害を知り、迫害と闘って日蓮宗を興したその人生に衝撃を受けた。また、日蓮の死後、分派した日蓮宗であるが、それを担った高僧(日朗/日興/日持/日像/日親/日奥)についても、ごく簡単であるが、記述されている。
宗教に関心のある人にとってためになるのはもちろん、関心のない人であっても、(弟子たちを含めて)このような信念に支えられた人生があることを知るだけでも意味のある本だと思います。