残念ながら、・・・駄作、悪書の部類
★☆☆☆☆
この本を手に取るのは、どういう人だろう。
1スピリチュアル(輪廻転生)精神世界系の本が好きな人、
2自分の傷と向き合い、幸せになろうと思った人、
3専門家、カウンセラー、セラピスト(そっち系の)
私は、3の人にのみ、お勧めする。
全269ページの内、1ページ〜248ページまでは、
ずいぶん剥き身の刀(言葉)で、理屈的に、分類分析している。
その傷の説明ばかりで、どうやったら癒せるのかの書いておらず、
癒し方の説明は最終章にあるという。
最終章になっても、その癒し方はなかなか出てこない。
ようやく249ページから、はじまるが、
具体的な説明は、ほとんどない。
「ありのまま受け入れることはすばらしい、それだけで癒される(はず)」
ということを、最後の20ページになって、ようやく書いてある。
自分の傷と向き合おうとして、248ページまで読んできた読者は、
唖然とすると思う。
248ページまでの分析も、わかりやすい分析ではない。
同じことをクドクド何度も、繰り返し書くばかりで、飽きる。
もっと簡潔にまとめ、わかりやすい実例でも盛り込めばいいのにと思った。
精神世界系で、独特の独自理論、
繰り返す過去生からのカルマとか、自己責任とか、自分で選んで生まれてくるとか、
しょっちゅう出てきますが、くだらないと思う。
今を生きる自分が、認知できないものを、
認知できる現実の話とごちゃごちゃにしている。
傷と向き合って、幸せになりたい人にとって、必要な話だろうか。
傷との向き合い方に関しても、書いていない。
傷の癒し方に関しても、ほとんど書いていないので、
自分のためだけに、興味をもった人にはお勧めしません。
覚悟して読むべきだった
★★★★☆
読んだとたん、インナーチャイルドが大暴れしてしまい、しばらく憂鬱な日々を過ごしました。 分類やイラストは興味深かったですけれども。 よほど落ち着いた心境で、さらに傷口を開かれてもパニックを起こさない自信があるときにオススメします。 本にも、人それぞれ相性があると思いますが、私はこの本のやり方は向いていなかったようです。 光の方向に目を向けたり、明るく発想転換する方がよほど救われるからです。 拙い体験ですが何かの参考にして戴けましたら嬉しいです。
この世の中に、意地悪な人は一人もいない。
★★★★★
この世の中に、意地悪な人というのは一人もいません。
そこにいるのは、ただ傷ついて苦しんでいる人だけなのです。
これは、この本のオビに書かれたコピーです。
すべての人に、愛(真我)とエゴ(自我)があり、本来、人は、愛の存在で産まれてきます。
ただ、愛は、非常に繊細な波動であるため、怒りや暴力といった荒い波動に簡単に負けてしまいます。
その繊細な波動である愛を守るため、多くの人は子供の時にエゴを身につけます。
繊細な愛が傷つけられるのを怖れ、エゴにくるんで守ろうとするのです。
子供の時は、社会的・経済的に弱い立場であるため、このようにエゴで守るという方法が妥当です。
ただ、大人になり、社会的・経済的に自立した人は、徐々にエゴを手放していく必要があります。
しかし、子供の頃に身につけたエゴは、簡単には手放せなくなってしまっています。
それどころか、エゴに乗っ取られてしまっている人さえいます。
エゴに乗っ取られて、エゴの仮面をかぶって生きてしまっているのです。
ただ、多くの場合は、常にエゴに乗っ取られているわけではなく、何か自分にとってネガティブな出来事があったとき、エゴの仮面をかぶって愛を守ろうとするようです。
エゴか愛かを簡単に見分けられる場合もあります。
例えば、人を攻撃する行動は、すべてエゴです。
愛は人を攻撃したりしません。
エゴは、自分の愛を守るため、逆に、相手を攻撃するという方法を使います。
批判・非難・中傷。
すべてエゴから来る行動です。
こうした行動をしているとき、人はエゴに乗っ取られ、エゴの仮面をかぶってしまっています。
そして、エゴにもいくつか種類があります。
この本では、主要なエゴのタイプが5つに分類されて解説されています。
人を攻撃するエゴは、とても見分けやすい部類ですが、人に依存するエゴなど、一見、見分けるのが難しいケースもあります。
ただ、いずれの場合も共通するのは、エゴに乗っ取られている人は、ただただ傷ついて苦しんでいるということです。
本当は愛の存在でいたいのに、その愛を守るためのエゴに乗っ取られてしまっているのですから。
そこには、誰にとっても幸せはありません。
そこから逃れるためには、まず、自分のエゴを理解することが必要です。
これは、実は、とても怖いことです。
もしかしたら、自分のこれまでの人生が、エゴに乗っ取られていた人生だったと氣付いてしまう可能性さえあるからです。
ただ、いずれ氣付くのであれば、早いに越したことはないでしょう。
ぜひ、この本を読み、エゴについて、理解を深めることをお薦めいたします。
エゴは、すべての人に、必ずあります。
それを、ポジティブな方向に転換すること。
これが、本当の愛の存在で生きるために大切なことであるようです。
ありがとうございました。
心の傷
★★★★★
私達は、傷つくことを恐れ、
自分を守るために、仮面をつけているそうです。
この傷と仮面の作られ方、そして解決方法を教えてくれます。
スピリチュアル系の本を何冊も読んでいて
薄々気づいてはいたのですが、この本を読んで
「自分の今までの経験や感情を受け容れるために
同じような状況や人たちを引きつけているんだなー」
と思いました。
その理由を分かり易く教えてもらえて
スッキリしました。
この本は、人間関係(特に家族)で悩んでいる
友達に薦めたいと思いました。
『実際には悪い人などどこにもいません。
いるのはただ苦しんでいる人だけなのです。』
という言葉は、心に残りました。
五つの傷
★★★★☆
それぞれインナーチャイルドが抱えている五つの傷を分かりやすく解説した内容。自分が幼少期に痛みを知り、傷をおうことで、それを防御し自らの傷に仮面をつけ、あたかも傷なんてないように振舞っている大人たち。それは本人も自覚していない無意識の行為なのだが、互いを理解しないまま傷つけあっている大人たちを思うと、とても切なくてやりきれない気持ちにさせられる。それぞれ抱えているインナーチャイルドの存在に気づいて、思い切り抱きしめて、話を聞いてあげてほしい、と心底思った。と同時に私も自らのインナーチャイルドとじっくり向き合いたいと感じている。