入門書
★★★★☆
そろそろ座禅も面白いだろうかと思って たまたま購入した。
題名の通り 全くの初心者向けの本だ。難解さは無い一方 深みが無い点は致し方ないと思う。入門書がある程度 広く浅く解り易く という点はどんなジャンルでも同じことだからだ。
僕は個人的には 自律訓練法が割と好きだが それが禅に似ている点が興味深かった。
自律訓練法は一種の自己催眠で 禅とは全く別物だろう。しかし 本書を読んでいて感じた雰囲気は良く似ている。本書で禅がうつに効くとあるが 自律訓練法も同様の効果があるという点でも一致している。
人間は自分の心については 解っている様で解らない点は本当に多い。年を取るにつれてそれをひしひしと感じるのが今日この頃だ。だから なんとなく座禅に興味が出てきたのだろうか。
そんなことをぼんやり思いながら読了した。
中途半端
★★★☆☆
まあ、ありがちな「広く、浅く」の禅の本です。
「医者がすすめる」と副題が付いているので、医者ならではの話が聞けるのかと思うと
そうでもないです。 それらしい話を始めたな、と思うと急に古人の引用を持ってきたりして、
「〜〜禅師もこう言ってるくらいだから皆さんやりましょう」みたいな締め方でアッサリ終わってしまう。
「私もこれをやっています」と締めていることもしばしばだが、筆者の大ファン以外には
「そう、それで・・?」という感じだろう。
坐り方や禅の哲学、逸話について説いた本など他にいくらでもあるのだから、薄っぺらくそう
いう部分を入れるくらいならいっそのこと省いて、医者にしか書けないものを書いた方が
良かったのではないか。
禅に初めて触れるという人にはお手軽な本だと思うが、それにしてももっと優れたお手軽本
も他にいくらでもあると思う。
星2つ位でもいいと思ったが、筆者の熱心さは伝わってくるので星3つ。