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英米法総論 下

価格: ¥3,675
カテゴリ: 単行本
ブランド: 東京大学出版会
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歴史的名著ではあるが・・・。 ★★★★★
この本が名著である点は、未だこの本と比肩される概説書が登場していないことからも明らか。
概説書は多数あれど、どれもポップな印象を受けるものばかりであり、この本のレベルにまで達していない。

しかし、この本は登場してもはや30年。この本は、合衆国連邦最高裁判所がウォーレンコートというリベラルな時代があったことを知っていても、その後レンキストコートという保守的な時代が到来したことを知らない。
アメリカの憲法史に残る非常に大きな揺り戻しを学ぶのに読者が自ら他の文献に当たる必要があるという点に、この本が古典の一冊になってしまったということを思わざるを得ない。

とはいえ、外国法を本格的に研究する人にとって、その成り立ちの歴史的背景を知ることは非常に重要で、本書をその端緒とするのは、他の概説書を読むよりもずっと良いことは確か。
最適な英米法入門書 ★★★★★
上巻に続き英米法を概観し、英米の司法、イギリス、アメリカのそれぞれの裁判所制度、法曹、裁判官、法律家の養成、陪審について解説。法源および法の実現方法について解説。アメリカ法の多元性として連邦、州の立法権および裁判権について解説。最後に英米法の研究史および資料について解説している。本来、このボリュームのテーマではテーマひとつひとつが1研究者の生涯の研究対象となるくらい大きなものですが、著者の膨大な研究内容の一端として謙虚にとりまとめられていることに好感を持っています。本書が出た後はこの内容を超える良書はまだ出ていないと思っています。日本の英米法研究者が一層研鑚を積まれることを願っています。