オチが早めに分かってしまうのが何だけど・・・いいシャシンです。
★★★★☆
本作は、山梨の清涼感溢れる風景が効いている。幼なじみのちーちゃんともんちゃんの幼少時代から高校生活までを描いたストーリーは秀逸であり、それを仲里依紗と林遣都がイキイキと演じていたのが凄くよかった。まあ、オチが途中から何となく読めてしまったのが難点だけど(笑)、考えてみれば予告編からそんな感じも匂わせていたしね。ふたりで学校の7つの秘密(霊感スポット)を廻っていくうちに分かってくる「秘密の訳」。これをちーちゃんが知ってしまうシーンは、仲里依紗の表情も素晴らしく、分かっていても泣けた。そのあとの夜桜のシーンなどは、頭から離れない名場面だったし。それと、ラストシーンに待っている再ドンデン返しのような爽やかさは、それまでの伏線が効いたものであり、本当に鮮やかだった。兼重監督は長く助監督を務めてきた「カツドウ屋」出身だ。それゆえに映画的なカタルシスをよく知っている。近年はTVドラマのような空気感の映画も多いが、本作は違う。活動写真としての良さや醍醐味を堪能できる作風は、やはりスタジオ上がりだからこそ出来る「技」だろう。90分ほどの作品だが、あっという間に終わってしまう素晴らしいシャシンなので、お勧めします!
主演二人の瑞々しさ
★★★★☆
私は原作を知らない。
最近、女優仲里依紗に注目しており、予備知識なく観た。
人によっては「原作と違うから面白くない・残念だ」などという。
確かに途中、ラストが読めてしまう感は否めない。
だからといってこの作品がつまらないというものではない。
特に主演の二人の瑞々しい演技は観ていて清々しい。
原作は原作、映画は映画。
その作品を観て感動したい。
ピュアな演技に注目。
★★★★☆
伏線の張り方にかなりの甘さが見られますが、
主役ふたりのピュアな演技がすべてをカバーするぐらい
気持ちのいい仕上がりになっています。
原作とは全く違う話になっているので、
このキャストのままで、原作通りに作れば
どんな演技を見せてくれるのか、少し興味があります。
素直で純粋な作品。
★★★★★
映画館でこの作品を観ました。とても仲が良い幼なじみを演じた主役の二人は素晴らしいと思いました。 ストーリー的にはありがちな作品ですが、それをあえて真っ正面から描き、素直な作品に仕上げています。 穏やかさと少しばかりのドキドキ感が調和される作品。映画「バッテリー」「天然コケッコー」が好きな方にはオススメ。