自己正当化への苦闘ではないのでしょうか
★☆☆☆☆
我らの不快な隣人―統一教会から「救出」されたある女性信者の悲劇
のレビューコメントを参考に見てみました。
これって「拉致監禁」の後遺症ではないだろうかと私は思います。
今までの自分の信じていたモノが、その環境で全て崩れた後に残るのは何だろう?
統一教会だけが全てと言って献身した人達はとても純粋な人達だと思う。故にあの特殊な環境で自分の思想信条を超特殊環境で根こそぎ否定され、無くした後の精神的ダメージは計り知れない。その後の社会参加は大変なのも納得は出来ます。しかし、それを統一教会の「マインドコントロール」としているのは見当違いだと思える。統一教会を脱会した人達は自分の取った行動を正当化していかなくてはならない宿命を、あの特殊な環境を通して負ってしまったのではないだろうか?
実に虚しい姿に思える。この本の内容は私にとってはそんな風にしか見えない。