奴隷への軌跡。
★★★★★
統一協会の元信者による体験本です。
統一協会の手口や、信者の心理状態について詳しく書いてあります。
特にどのようにコントロールされていくかが順を追って、
実体験に基づいて説明されており非常にわかりやすいです。
無視され続ける手相による勧誘も『無視されることに意味がある』と
いう考えも非常に興味深かった。
この本を読んで私はものすごい恐怖を感じました。
なぜなら作者が私と似たタイプの人間だったからです。
読み進めてるうちに『この人が引っかかるなら私も引っかかる』
との考えが次第に強くなりました。
この本を読む前、私は『なんで神なんか信じられるのか?』
100歩譲って神は信じられても『なんで一人の人間を妄信できるのか?』と
引っかかるやつがバカくらいにしか考えていませんでした。
しかし、それは間違いでした。
統一協会は我々一般人が思いつくような疑問・批判に対しては
納得できるような答えをいくつも用意しています。
実際この本の中で出てくる統一協会の言葉には
『いいこといってるじゃん』と思わせるような言葉が多数あります。
そう思わせることで少しずつ誘導していくんです。
これを読めば誰もがマインドコントロールの被害にあう可能性があり
決して他人事ではないと思うはずです。是非一読することをお勧めします。