耳の聞こえないお医者さん、今日も大忙し

同じ気持ちになれるからこそ・・・ ★★★★★

日本のお医者さんだと、優秀な人が多いから、ついつい「薬出しときま
す」とさんざん待たされた挙句に、それだけで終わってしまいそう。
しかしながらこのお医者さん、治療方法もさることながら、自分の障害
に負けずに、お医者さんになったところがまずすばらしい。
日本なら、医学部に門前払いを受けそう。

　耳が聞こえないから、読術を使う、さらに心でも会話をするから、なお
患者さんの心に響く。何でも話せるお医者さんがやっぱり一番だと思う。
きっと読めば、こんなやさしい先生がいたらなって思うだろう。

おじいちゃん先生かなと思ったら、以外に若いこの先生。笑顔が素敵！
ぜひこの続きも読ませて欲しいものです。今、どうしてるのかな？

続きが読みたい ★★★★☆

彼はすごく普通で、普通じゃないお医者さんだと思った。
町の開業医として広い範囲の病気を診断し、的確に患者さんに接していく、暖かなお医者さん。でも、高度の聴障害がある。患者さんは聴障害のある人もない人、両方だ。
彼の普段の生活、そしてここに至るまでが活き活きと描かれている。

アメリカでも障害のある医師はごくごく少数。受け入れてくれる医学部が見つからない時期の焦燥感についても書かれている。日本では法的制限が無くなったばかりだと聞く。医師を目指す、聴障害を持つ日本人には一つのヒントになるだろう。

自伝といってもまだ彼は若く、この本はまだ「半生記」だ。
是非、その後が知りたい。

いまを生きるすべての人へ ★★★★★

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