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銀河物理学入門―銀河の形成と宇宙進化の謎を解く (ブルーバックス)

価格: ¥861
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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最新の研究成果を含めて、銀河をわかりやすく解説した本 ★★★★★
 本書の「はじめに」で銀河系、銀河などの用語が解説され、続いて私たちの住む太陽系が属する銀河系の大きさや質量の求め方が解説されます。そして21世紀に入って大きく注目されるようになったダークマターを含めて、様々な写真を通して銀河の構造が解説されていきます。
 第6章の「6-2 星と惑星の形成」をふと、小さな声を出して読んでみたのですが、私たちの存在と銀河のつながりがイメージできるような気もちになりました。それに気付いて他の文章を改めて読んでみると、銀河というイメージしにくい対象を無味乾燥な解説とならないように、人の営みに関連するものを含めて様々な視点から解説されていることに気付かされました。
 著者の祖父江先生をガイド役として、銀河を旅する気分で読める本です。
様々な銀河への入門 ★★★★☆
「銀河物理学」という言葉自体が新鮮で宇宙一般に興味があったので購入しました。

宇宙の中での銀河の創生が一般的に語られているのであろうと考えていましたが、読んで見ると銀河のタイプにより創生の過程は様々でそれが銀河の形態分類にもなっていること。宇宙の中では様々なダイナミックな現象が、非常に長い時間の中で起こっているんですね。壮大すぎます。

また、最初に語られているのが、我々太陽系が所属する銀河系についての話。その観察結果から自分達が所属する銀河の形を明らかにしていく過程が語られていますが、確かに身近な(実は身近でなかった?)銀河系についてこれだけちゃんと語られているのは、灯台下暗しな感じでしたし「なるほどなぁ」と思いました。

おそらく、描かれていることの背景には相対性理論、量子物理学、熱力学などの理論的なものがあるのでしょうが、我々一般の人間がとっつきにくい部分を経ることなく、学問としての銀河をここまで平易に語ってくれている本はなかなかないのでは?
「入門」として最適な本だと思います。
銀河を通しての宇宙の姿、そして銀河文明のあり方について ★★★★★
個人的にも銀河という天体には大いに興味を持っており、一般向けの宇宙関連の解説書を通して様々な事を知ってはいましたが、本書は特に宇宙を構成する花形である天体、銀河を調べていく事を人間における身体測定になぞらえて、どのようにして形成されたのか、どのような構造をしているのか、銀河の中ではどのようにして星が誕生するのか、どのような種類の銀河がこの宇宙に存在するのか、また銀河を通して宇宙はどのような形をしているのか等等の解説をするという構成でしかも難しい方程式等はあまり使う事は無く図やモノクロではありますが写真を多用する事での解説となっており、以前に知った事のおさらいとしても有益な書籍でありました。
また祖父江先生が以前に出された『宇宙生命へのアプローチ』の中でも述べられていた「銀河図書館」構想に基づく銀河文明への参加についての見解も本書では取り上げられており、太陽系にて人類が創り出した文化や文明に関する情報を地球外の知的生命に伝承しさらに情報を受け取った高度な知的生命がまた別の知的生命へと情報を伝播していく事で情報を共有する事で「銀河図書館」を作り、そしてそれが銀河系各地に多数出来るようになれば「銀河文明圏」になり銀河規模での文化の発展にもつながるというアイディアは面白いものを感じました。そのためには1000年単位で高度な文明を維持する事が重要であるという事も前述した書籍にもありましたが、文明を1000年持続させる事はその間にも銀河は勿論宇宙に関わる認識も現在以上に深めていく事であり、ひいては銀河文明の一員として地球または太陽系文明が加わる際の大きな貢献にもつながるのではと思われました。
銀河の成り立ちやそれをもとにして宇宙をどのように見ていくかという事のみならず、来るべき銀河文明社会において人類は何をしていくべきかに至るまで入門書でありながらも銀河や宇宙により一層興味を惹き立てられる内容ですので、銀河を含めた宇宙そのものや宇宙科学・天文学について知ってみたいという方は是非一読お薦めします。