怖くないホラー小説
★★★★☆
本の帯には<幽霊体験ツアー>は連日大盛況!となっていますが、相変わらず苦しい経営状態が続くすずめバスです。
第5作となるこの本には、6編の短編が収められています。
当然のことながら、「幽霊と話のできる」有名なバス・ガイドの町村藍は、すずめバスの命運を握る活躍をします。
ちょっと違うのは、この本には、彼女と同様に幽霊を呼び出してしまう人たちが登場します。そんな彼らの戸惑いを謎を解いて払拭して行きます。
驚いたのは、<幽霊体験ツアー>の常連である女子高生の真由美が、妊娠かという場面があります。いよいよマリアさままで作り出してしまうのかと思いきや・・・。
いずれにしても、どの1編を取っても、気楽で面白い「怖くないホラー小説」になっています。