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最強のプロ野球論 (講談社現代新書)

価格: ¥777
カテゴリ: 新書
ブランド: 講談社
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もう一歩、深い見方をしたい人に ★★★★★
有名なスポーツライターが書いた野球論。といっても小難しい身体理論ではなく、多くの取材を通じて得られた選手・元選手たちの証言をもとに、バッティング、ピッチング、職人芸、最後に思想・哲学について、実際の試合での経験談を豊富交え、生き生きと書かれています。

現在、過去の大選手だけではなく、渋い職人芸の選手達にも視点を当て、長いプロ野球の歴史を振り返りながら技術論を展開しています。興味深いエピソード、考え方が随所に見られます。

野球に興味があまりない人にはさすがにおすすめしませんが、ある程度野球を知って「もう一歩深い見方が知りたい」という方には、良書だと思います。
野球を見る目が変わります ★★★★★
 野球関係の本というと,友情・努力といった浪花節的な話でお茶を濁すことが多いが,本書は違う。
 例えば,1999年5月16日,松坂大輔(西武)とイチロー(オリックス)の初対決(松坂は,3三振1四球と投げ勝つのであった)。筆者は,三振の3打席について,松坂の1球1球を丁寧に取り上げ,いかにしてイチローから三振を奪えたのかを詳しく論じる。

 一つのエピソードを(233〜234頁)。
 野茂英雄は,2ストライクに打者を追い込むと7割近い確率でフォークを投げる。
 「もし,フォークを狙われたら?」という質問に,彼はこう答える。
 「狙っても無理でしょう。フォークボールはストライクゾーンにこないんですから。ワンバウンドになるボールを,どうやって打つんですか。それは物理的に不可能ですよ。」

 浪花節ではなく,徹頭徹尾,技術論・戦術論の見地から野球を論じた本書は,読んでいてエキサイティングであるし,読んだ後では,間違いなく,野球観戦の際の目の付け所が変わると思う。
たまらない ★★★★★
タイトルからも分かる通り、スポーツファン・プロ野球ファンへ向けた本。
正確に言えば、ファンに向けた本と言うよりは、二宮清純氏の著作全般が
スポーツの舞台そのままを見ることに飽き足らない人に向けられている。
スポーツの世界で起こっている出来事や人間の思いについての洞察をとことんまで深めていきたいと思う、
著者自身もそんな動機で取材しているであろうし、そういう楽しみ方をたまらないと思う、そんな人には
もってこいの作品を発表し続けている。

この本に登場するのはイチローや松坂大輔、野茂秀雄、前田智徳、懐かしいところでは江夏豊など。
また、企画作品として「史上最強の打者とは」「史上最強の投手とは」の2コラムが収められている。

プロ野球の好き者同士、この本のネタを元に居酒屋に繰り出した日には、
会話は尽きることなく続くだろう。

内容をここで細かく説明はしないが、個人的に楽しかったところは、

松坂大輔が怪物高卒スーパールーキーとして、既に大打者であったイチローとの初対戦について、
著者の一球一球への分析と洞察、またそのネタを元にしたイチロー・松坂からの取材コメント。
もう、たまりません。このときは結局松坂がイチローを4打席凡退にとって勝利。そして、
本文で取り上げた打席については三振で全面的な松坂の勝利に終わっている。
そして、松坂が試合後にプレスインタビューで語った一言。「自信が確信に変わりました。」
この一言がどのような心理背景を元に彼の口から語られたのか・・・このくだりこそ、
プロ野球ファンとして知りたい「ストーリー」である。

そう思うと二宮氏の深い洞察や取材力に比して、テレビ・ラジオ中継で耳にする
元プロ野球選手たちの解説者たちがいかにどうでも良い話ばかりを並べているか・・・に思いを馳せてしまう。
普段のプロ野球中継がこれだけの専門性と洞察に深い解説と一緒に放送されていたとしたら
そもそものプロ野球人気の低迷自体も防げたかもしれない。
(プロ野球の試合自体がよりドラマティックであったならば野球中継の品質云々に意見すらも思いつかないかもしれませんが)

前田智徳は語りはじめると広島カープファンの私は自分で止めることができないので、
ここでは割愛します。犠牲者は居酒屋トークで。。。。

プロ野球の真髄 ★★★★★
プロ野球の真髄に迫った好著。
著者のジャーナリストとしての資質の高さを伺える。
私のような野球好きにはたまらない本である。
今日本のプロ野球ファンは、日本よりもメジャーリーグを好む傾向がある。しかし、日本のプロ野球にも日本のプロ野球ならではの魅力があると思う。
もう一度野球の魅力を確かめてみてはどうですか?
「単調な野球中継」を「ドラマに満ちた投打の知恵比べ」に変える本 ★★★★☆
この本に登場する野球選手は全てずばぬけて優秀な人ばかりなので、全ての選手がこのようなことを実践しているのかどうかはわからない。しかし、本書で選手たちが言及している策略を知れば、野球中継が数倍楽しく見られることは間違いない。

印象的だったのは、スライダー主体の投手に故障が多い理由、「ピッチャー受難の時代」における剛速球投手の消滅、について書かれた箇所。また、イチロー対松坂の対決に象徴的な、選球をめぐる投打の駆け引き、2ストライクに追い込まれてからの打率の極端な低さなどは、野球中継を見る際に意識してしまう箇所かも知れない。とにかく、歴史的な薀蓄は言うまでもなく、技術論についても野球ファンにはたまらない一冊である。