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マエストロ (1) (ACTION COMICS)

価格: ¥650
カテゴリ: コミック
ブランド: 双葉社
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3巻で構成される「交響曲」 ★★★★☆
 第一印象は、失礼ですが「あまり上手な絵ではないな」でした。しかし読み進めていくうち、音楽に対する作者の愛情が、ビンビン伝わってきました。登場人物1人1人が「動機」や「主題」となって、絶妙な「旋律」を奏でているではありませんか。特に、破天荒な主人公の言動が、激しく、そして優しさをもって「奏されて」います。
 全3巻を読み通し、改めてこの第1巻を読み直すと、これは「第一楽章」なのだと思いました。これから始まる、「運命」にも似た劇的な物語の序であり、主題提示部であるのだ、と。そしてこの巻のエピソードが、ちゃんと「終楽章」に生きてきます。素晴らしい構成力だと感嘆しました。

 惜しむらくは、下ネタが多いので、子供に読ませられないことです。
絵が ★☆☆☆☆
良質だなんだ言っても肝心の絵が…例えばバイオリンを持つ左手が2人にひとりは描かれていない?手抜きと思われても仕方がないでしょう。
著者の音楽に対する深い造詣と愛に裏打ちされた後世に残る名作 ★★★★★
素晴らしい!

癖のある絵なので最初は少々斜に構えて読み始めましたが、かつて経験したこと無いこの不思議な感動はどう表現したら良いのでしょうか。

聞こえるはずのない音楽が紙面から聞こえてくるのです。

もちろん実際には聞こえませんが、あたかも紙面上から音楽が飛び出してきたかのように感じます。おそらく実際には、かつて聞いたことのある音楽が自分の頭の中にあり、その音楽の記憶を著者の絵が喚起するのでしょうね。まったくもって素晴らしいの一言です。どのようにして絵によって音楽の記憶を呼び起こすような事ができるようになったのでしょうか。ただし、その効果は読む人によって千差万別の様です。それゆえに本書を読んだ際の感動に個人差が出てくるのでしょうね。

一色まこと氏の「ピアノの森」も音楽を描いて秀逸ですが、感動の深さではこの「マエストロ」がはるかに凌駕しています。

著者の音楽に対する深い造詣と愛に裏打ちされた後世に残る名作です。
謎の指揮者 天道徹三郎 あらはる ★★★★☆
経営破綻した交響楽団の面々の前に現れた謎の老人、そして・・・ 「指揮者はオーケストラの敵だねっ」(24頁)と嘯くコンマス香坂は、「トリックスター」たる天道との出会いを通じてどのように変わっていくのか・・・ 興趣つきないドラマの幕開け。個人的には、音楽家としての自らの分身たる楽器の再生とともに自らも再生していくホルン吹きの一丁田さんの物語(第6話)が胸に沁みた。
オーケストラ奏者それぞれのエピソードがつながっていくところ、味があっていいなあ ★★★★☆
 解散したオーケストラの奏者たちが、謎のじっちゃんコンダクター(指揮者)のもとで、生き生きとよみがえっていくストーリー。第1巻では、再結成コンサートの演奏曲、ベートーヴェンの「運命」交響曲と、シューベルトの「未完成」交響曲を、天道徹三郎(てんどう てつさぶろう)の指揮で練習するうちに、次第に指揮者の魔法のタクトに乗せられて変わっていくオーケストラ奏者たちの姿が描かれています。
 オーボエ奏者とリードのことや、ホルン奏者への絶妙のキュー(合図)など、作者がオーケストラの各楽器のことをよく知って描いていっていますね。気合のこもった天道じっちゃんの指揮風景、ダイナミックに指揮棒を振る姿などがよく描けていて(上手い絵ではないけれど、楽器の音が聴こえてくるみたいな絵です)、好感をもちました。
 第1話「集結」から始まって、「鳥肌」「フルートとたくあん」「オーボエのリード」「ホルンと唇」「ホルンとネギとストーカー」「天道の謎」までを収録。妙に忘れられないひとコマは、赤ちゃんを抱くようにホルンを抱えた一丁田さんの絵。自分の音を取り戻したホルン奏者の、お地蔵さんのように優しい表情が、心にナイス・ヒットしました。